聖樹の国シェルナ
投稿が大分遅くなってしまってすいません…色々考えていたらごちゃごちゃになったので整理していました…
漸く第二章に入ります!
*お話補足
王太女フィオレンティーナ(正妃腹第三子/18)
第一王子ファレス(第一側妃腹第一子/25)
第二王子ケイマール(第二側妃腹第二子/19)
綾達が聖都を旅立ってすぐ、鳥便がフィークス神聖国からシェルナへと飛ばされた
それを受けシェルナでは巫女姫達を迎えるための準備と対策が勧められていた。
王城の奥にある会議室では国王以外の王族3名が席に着き難しい顔をしていた。
「さて…教皇猊下からの文では巫女姫には害はないようですが…どうするべきか」
上座に座っていた王太女、フィオレンティーナは深くため息をついた。
巫女姫に害が無いとはいえ、現在のシェルナの立場はかなり危険な位置にある
半年前に起きた聖樹の魔力枯渇により、護国を担う結界への魔力供給量が減り
父である国王は毎日結界の間に閉じ篭り魔力を注いでいるが、以前の威力には及ばない
それに連動するかのように隣国の軍事帝国ゼノラータもなにやら動きを見せているという。
更には聖樹の乙女たるフォルビアも魔力の枯渇により昏睡状態に陥っている。
そんな中他国…フィークス神聖国の巡礼であっても入国させるのは躊躇われた。
延期を打診しようとしたが、聖職者たちの祈りを直接聖樹に捧げて、枯渇状態を脱することが
出来るのではないかと言う多数の家臣たちの意見もあり、延期案は流れてしまった。
祈りは聖樹の回復に繋がる…今は自国の魔力持ち、神官、巫女達が交代で聖樹に祈りを捧げている。
それでも現状維持が精々…聖樹が朽ちれば世界から魔力はゆっくりと失われるだろう…
そうすれば魔力ありきのこの世界はどうなってしまうのか…考えただけで恐ろしくなる。
フィオレンティーナは右隣に座る長兄ファレスの方を見た。
「懸念は…一緒についてくる枢機卿の方だね、私の情報網によると彼は過激派の筆頭だよ」
参謀と諜報を担っている彼は、ポケットから取り出したメモ紙に目を落とす
「っけ、教皇猊下が倒れたから世間知らずの巫女姫を名代に仕立ててお供として堂々と乗り込んでくるってことかよ」
左隣に座っていた次兄のケイマールが不機嫌そうに腕を組んで吐き捨てた。
元々教皇のレドリア以外信じていない彼のご機嫌は悪くて当然と兄妹は思っていた。
「フィオ、ケイ…彼らは来ると決まり、既に神聖国を出立している、今は彼らが帰国するまでどう対処するかだ…」
口元に手を当て、ファレスは考え込んだ…
滞在中の世話係、護衛の選定もある。そして聖樹の警護も
そして…
「神聖国の滞在中は行動制限を掛けよう、一つ目は移動には常に軍部…ケイの部隊からの騎士を護衛として付けること、二つ目はこちらが用意する世話係は私の配下の侍女と巫女を、第三に聖樹への参拝は最終日まで行わない、日々の礼拝は聖樹神殿で行って貰う」
出来うる限りの対策を取ってフィークス神聖国の巡礼一行を迎える意志で
ファレスの意見は取り入れられ、他にも決めることを詰めていき、シェルナでは
対応に奔走することとなった。
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