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滅びゆく世界ー巫女姫と魔術師の鎮魂歌ー  作者: 花菱(ハナビシ)
第一章 ~始まりと…~
18/23

そして動き出す…

漸く執筆できるようになりました…

キリが良いので短編です

 翌日から何食わぬ顔で朝・夕の礼拝をこなし、その他の時間のほどんどをレドリアの宮で魔力制御の特訓と、一応跡継ぎとしての体裁を保つために神事の勉強も行う。それを教えるレドリアも初日ということでごく普通に生活していた。

リーダスやその取り巻きも一日目から効果は出てこないだろうと特に気にせず普通にしていた。

遅効性の毒を渡したのだ、すぐに効果が出てしまえば毒物ではないかと直ぐに疑われてしまう。

もし、そうなればレリア…綾に全てを被って貰うことも織り込んでいた。

しかし…

綾もその辺はよく悪役のやるお約束…トカゲの尻尾切りにされるであろうことは織り込んでいた

毒の小瓶を貰ってからレドリアと今後の対策として話していた。取り合えずレドリアには一週間は普通に生活してもらい、徐々に弱ってもらうことにした。


「月並みだけど、こんな感じでリーダスを逆に罠に嵌めちゃいましょう」


最初は好みの小父様だったが、今はただの小物にしか見えない綾

奴らはまだ綾の傀儡術が有効だと思っているのも大きいと付け加えた


「良く…スラスラと…」


「私の居た世界では物語の中で邪魔な相手を消したい時とか

自分が優位になりたい時に使うお約束(テンプレート)ですよ?」


「若者がそんな物語を読む世界か…」


「娯楽には事欠きませんでしたから」


そういって紅茶を一口、そしてレドリア付きの騎士を盗み見る綾だった。


ー―――――――


 作戦開始から三日目


「う~…あと少し…!」


「大分透明になって来たね、あと…一週間くらいかな?頑張ったね」


今日も今日とて魔力制御に全力を注ぐ綾

そんな彼女を微笑ましそうに見つめるレドリアは手ずから入れたハーブティーを

綾の目の前に置いた、今日は力みすぎてる為に魔力制御が上手く出来ていないと感じたため、リラックス効果のあるこのお茶を選択した、魔力制御は自然体で行う方が効率がいい、それを気づかせるのも教師(レドリア)の役目である。


「ちょっと力み過ぎかな、日がないとはいえあまり気負うと魔力が言うことをきかなくなるよ?」


「う~…難しいです師匠…」


綾はお茶を飲み干すとテーブルに突っ伏した


「自然体で居るのが一番って事かな?」


クスクスと笑いながら綾が前に美味しいと言っていた焼き菓子に

ジャムを乗せて口に運ぶ、甘酸っぱいジャムの味が口の中に広がる

疲れているときに夜食として食べるもの悪くないと思いながら

綾に二杯目のお茶のお代わりを入れて、雑談しながら休憩し

落ち着いたところで修業が再開された…


ー―――――――


そして一週間後…最初の異変が起こった…いや起こした

朝の礼拝の際レドリアが眩暈を起こして倒れてしまったのだ

念のためと担架で医局に運ばれていくレドリアを心配そうに見送る綾に対し、リーダスは

悟られない程度に口角を釣り上げた。


一方の為医局に運ばれたレドリアは処置中、天井を眺めぼんやりと今後の事を考えていた


(取り合えず第一段階開始といったところか…)


処置を終え車いす(医局の強い希望)で宮に戻ろうとすると

医局の入り口にいた弟子()がいた。


「白華の宮に戻っていたのではないか?」


「倒れた師をほっておけませんわ…お疲れが溜まっていたのでしょう、宮までお送りいたします。」


いかにも仲の良い子弟を演じつつ、レドリアの宮まで付いて行った。

そしてレドリアを大事をとって医局の医師たちがレドリアを寝台に押し込んで

綾は看病がしたいと願い出て二人きりになるようにした。


「いや~師匠名演技でしたよ、本当に眩暈を起こしたのかと…心配しました」


自分が言い出したこととは言え、流石にこの国での依り代であり師が目の前で倒れたことは

心臓に悪かった。そう口を尖らせる顔がレドリアにとっては可愛いものだった。


「君が心配するくらいなら、奴らは本気にしているだろうよ…心配をかけたね」


ベッド脇に座っていた綾の頭を暖かく優しい手で撫でる

綾は若干頬を染めながらそれを気づかれない様俯きながらされるがまま撫でられていた。










お読みくださりありがとうございます!

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