プロローグ ~召喚は突然に~
主人公の大まかな容姿を追加してみました。
その日は高校が早く終わる日で、部活も引退している三宅・綾
は足取りも軽く馴染みの本屋に向かっていた。今日は前回から展開が気になっていたラ
ノベの新刊発売日だった…
「あ~、早く買って読みたい!ヒロインの行く末が気になるっ!」
綾は一見して見れば黒髪黒目でミドルショートで小柄な体格
顔もそれなりに可愛い部類な普通の女子高生だったが…
ゲーム・ライトノベルが大好きな女の子だった。
そして今日も、新刊を手にし、帰ったら即部屋に籠って何度も読み返す気満々だった
本屋の次はコンビニに行ってお菓子と飲み物を買い込む予定だった
そんな楽しい予定を脳内でシュミレートしていたら…突然足元から金色の光が溢れ出し
綾の体を包んでいく。
「え、なにこれ?!」
綾の意志とは関係なく光は瞬く間に綾を包み込み、
光が収まった頃には綾の姿はそこには居なかった…
―――――――
「ん…ここは?」
目が覚めるとそこは大理石のような滑らかな石材を使った大きな部屋だった
綾はその部屋の中心で目が覚めた、辺りを見回し状況把握に努める…
(この内装…日本じゃあり得ないよね…ってことは)
そんなことを考えていると、一際豪華な刺繍がされた服を着た男が綾の目の前に膝をついた
「ようこそおいで下さいました…救国の巫女姫様!」
彼の声を合図に、後ろに同じく膝をついていた人たちからも声が上がった
(うわーっ!まさかの巫女姫召喚?!ラノベ界のスタンダードな奴!)
口上に若干引きながらも、自分がラノベのように召喚されたことにテンションは高まっていた…が
豪華な服の人の後ろに居る人たちと同じ服を着た人が何人か床に倒れているのが目に留まった
「あの~…あそこの人達どうかしたんですか?」
と目の前の男性に尋ねると
「大変な儀式の為疲れて気を失っているだけでございます。巫女姫様がお気になさるようなことではございません」
本当にそうか?気を失ってるにしては…なんだか違うような気がする…
鵜呑みにするのは良くないが、世界が違うのだ…そう思いながら豪華な服の人が勧めるまま
召喚の間(?)を出ていくのだった。
お読みくださりありがとうございます!