絶対神との会話、そして異世界へ
どうも初めまして、夜と月と星を愛する者です。こんな自分の作品でも楽しんで読んでくれると嬉しいです。では、どうぞ
俺の名前は天斬 龍人何処にでもいる20歳の大学生だ、今日は大学が終わり帰りに夕食の食材を買って帰る途中だった、親は既に他界している。残ったのは父の形見である首飾りとでかい家と両親が残してくれた大学を卒業できるまで余裕のあるお金だった。
ふぅ、今日も無事に大学は終わったし後は帰って夕食を作って寝るだけだな
ふと、そんな事を考えていると、目の前にボールが転がってきて、女の子がボールを追いかけて道路に出てきた
プップーーーー!!
そして、そこにトラックが突っ込んできた
「危ない!」
トン
俺は反射的に体が動き気づいたら女の子を突き飛ばしていた、そして俺は
ドガン!
トラックに轢かれ視界が暗転した
「え?」
そして、気づいたら和室にいた
「ここは?」
「ここは神界だよ」
声が聞こえそこを見ると
「やぁ、こうして顔を会わせるのは初めてだね。僕はゼルクニア、君達で言う神様だよ」
金髪碧眼の爽やかそうな見た目をし俺と同年代くらいの人…いや神がいた
「え!?神!?」
「アハハ、いい反応をしてくれるね。そう神だよ。と言ってもただの神じゃなくて絶対神だけどね」
「す、すいません。整理させてください」
「うん、良いよ此処は時間が過ぎないから幾らでも居ても良いよ」
「ありがとうございます」
どうなってる?俺は確か夕食の食材を買って帰る途中に女の子が飛び出してきて、それで……そうだ!確か俺はトラックに轢かれて死んだはず、なら何で俺は生きてるんだ?……こうなったら聞くのが早いな
「すいません、質問してもいいですか?」
「うん、幾らでも良いよ」
「ありがとうございます。それではまず何で俺は此処に居るんですか?俺は確かトラックに轢かれて死んだはずじゃ?」
「うん、確かに君は轢かれて死んだよ。そして此処に居る理由は僕が魂の状態の君を此処に連れてきたんだよ」
「…なるほど、それでは次です。貴方は神と言いましたが、絶対神とも言いましたよね?それって一体、何ですか?」
「うん、良いところに目を付けたね。それじゃあ説明するけど、神にもクラスが存在するんだよ」
「クラス?」
「そう、下から順に眷属神、下級神、中級神、上級神、最高神、超越神、そして全ての神の頂点の絶対神である僕」
「なるほど、神にも位が存在するんですね」
「そうなんだよ〜、だから数多くの世界を管理しなくちゃいけなくてね〜、本当疲れちゃうよ」
「あはは…では次の質問です。俺が助けた女の子は無事でしたか?」
「君は昔っから人を助けるクセがあるね…それに関しては見た方が早いね、これを見てごらん」
「なんで此処にテレビがあるのですか?」
「神だからね…ほら、放送されるよ」
『それでは、次のニュースです。○○県○○市の○○大学に通っていた天斬 龍人さんが昨日、ボールを取るために公園を飛び出し車道に入った女の子を助けて轢かれました。入った情報では彼は小さい頃から人を助けており彼のいた地区の人からとても優しく人を思いやる事のできる好青年であったという情報が入っております。彼の葬儀には彼と同じ大学の生徒や先生も来日し他にも住んでいた地区の人が全員来ており、更には彼に助けられた人とそのご家族が来るという大規模の葬儀が行われました。それではカメラを其方に回します』
『すいません。天斬 龍人さんについてお尋ねしたいのですが、彼は一体どんな方だったのですか?』
『先輩は、いつも困った人を見かけると助ける優しい人でした、私も先輩に助けられました。先輩は私達後輩でも分け隔てなく接してくれて、私たちの憧れの人でした…先輩…なんで、死んじゃったんですかぁ…うぐ』
『あ、あの、すいません!悲しい事を聞いちゃったようで」
『いいえ、大丈夫です…ひぐ』
『え、えーと、あ、すいません。天斬 龍人さんについてお聞きしたいのですが』
『あぁ?』
『ひ!』
『天斬さんのことか?…あの…人は、路頭に迷っていた俺に救いの手を差し伸べてくれた、すんごい人だ…俺はこんな見た目だから人に避けられてたんだ、でも天斬さんはこんな俺でも優しく接してくれて、そして俺と一緒に働く先を見つけてくれた、本当に…良い人…だ…』
『あ、あの?』
『うおぉぉん!なんで、なんで死んじゃったんですかぁ!まだ俺は貴方に恩を返してないんですよ!』
『ほら、元気だせよ?あの人はお前のそんな姿は見たくないはずだぜ?いつもあの人は言ってたじゃないか、悲しい時も辛い時も笑顔だったらいつかきっと良いことが起きるって、だからあの人…が死んじゃっても…うぐ…ズズゥ』
『え、えーと、それでは最後のインタビューに入ります。そこの方、天斬 龍人さんについてお聞きしたいのですが』
『天斬さんのことですね。あの人には此処に居るみんなが彼に感謝してるんですよ。もちろん私も重い荷物を運んでいる時に手伝いますよって言って助けてくれて、娘も救われたんです。娘が転んで怪我をした時に傷の手当てをしてくれて、あの人には感謝してもしきれません…ひっく』
『…うっく、素晴らしい人だったんですね。それではインタビューを終わります』
『はい、とても素晴らしい人であったということでしたね、更に入って来た情報によりますと彼には国から勲章が授与されるそうです。…それでは次のニュースです。○○県の』
「どうだい?君が今までしてきたことが人々に認められるというのは?」
「これは、照れますね。でもあの女の子が無事なら良かったです」
「君は本当、昔から変わらないね」
「…そういえば、まるで昔から俺のことを見ていたような口ぶりですね?俺の事を知っていたんですか?」
「うん、知っているよ。君は今までの人より大きくかけ離れた魂の大きさなんだよ」
「俺の魂が、他の人よりかなり大きいんですか?」
「うん、人にしておくのは勿体無い位大きな魂なんだよ生まれた時からね、そして君が今までしてきた事が全国の人に知られて君は多くの人から感謝されたんだよ。それが君を神格化させたんだよ」
「え!?神格ってどういう事ですか!?」
「そのまんまの意味だよ。君は多くの人から感謝…いや崇拝に近い事をされたため人ではなくなったんだよ」
「それでは、俺は人ではないと?」
「うん、そうだね。だから君の事を昔から見てたんだ、いやぁ、本当凄いよ君は偶々除いた別の世界を見たら君のような人がいたんだもん。だから君には悪いけどずっと君の事を見てたんだよ」
「流石にずっと見てた発言されると貴方が怖くなりますね」
「アハハ、流石にプライベートは除いてないさ…それで他に質問はあるかな?」
「…それでは、俺はこの後どうなるのですか?」
「うん、その事なんだけどね君には僕の右腕になって欲しいんだ」
「右腕?…それって」
「うん、神になってよ」
「え、えぇぇぇぇぇ!!?なんでですか!?神は沢山いるんですよね?!だったらその方達に頼めば」
「あぁ、勘違いしているようだけど、君にはある世界の管理をして欲しいんだよ。僕のように別に幾多もの世界を管理せろなんて言わないよ?」
「いえ、それでも、えぇ〜」
「まぁ、世界を管理せろなんて言っても、やり方がわからないから別に君にさせることは少ないよ?」
「え?」
「えっとね、君にはその世界に偶に現れる別の世界から来た邪神とか魔王を倒してくれるだけで良いんだよ」
「え?よくある神が勇者を遣わせて魔王を倒すじゃダメなんですか?」
「うん、流石にその世界に別の世界の人を送るのはかなり難しいことなんだよ」
「へぇ、漫画とかであるようにその世界の国が召喚したり神が呼とかはできないんですね」
「うん、そんな簡単に召喚出来てたら今頃、あらゆる世界のバランスが壊れて世界が崩壊しちゃうからね」
「怖いですね、それで、俺はその世界で魔王とかが現れた時以外は何をすれば?」
「自由にして良いよ」
「え?そんなんで良いんですか?」
「うん、だってその世界って幾多もある世界より資源も豊富だし魔力も沢山あるからね。まぁ僕が加減を考えず創ったのが原因だけど、おかげで別の世界から力のある邪神や魔王がその世界を手中に収めようと来るんだよ」
「はぁ、それで俺はその世界を守れば良いんですね?」
「お、やってくれるかい?」
「はい、神様の頼みなら」
「ありがとう!と言っても君も既に神だけどね」
「え?」
「あれ?気づいてなかったのかい?自分の背中を見てごらん」
え?背中に一体何が……翼?え?翼!?白銀の翼!?
「え?…え?え?これって、なんか背中に10翼5対の白銀の翼生えてるんですけど?」
「うん、それは神の中でも超越神の翼だね。いやぁ驚いたよ、最初から超越神なんだから僕もビックリ、アハハ」
「いや、え?超越神?いきなり?」
「うん、あの世界で多くの人に感謝されたからそうなんだろうね、良かったね」
えぇ、ん?髪の色が銀髪になってる、身長も伸びて175位だった身長が185位になってるし
「いやあの、よく見たら髪の色も変わってますし身長も伸びてるんですけど?」
「うん、君の体は轢かれた拍子にダメになったからね新しく体を創ったんだよ。どう?顔もすんごいイケメンにしたんだよ?はい、鏡」
うわ、マジで顔も変わってるし、顔は上の中くらいだった顔が上の上を突破して、もはや見たことないくらいのイケメンになってんだけど
「うん、それと能力ことなんだけど、ごめんね、加減間違えた」
「え?」
「はい、これ。君のステータス」
ゼルクニアが半透明のパネルを渡してきた
名前:アマギリ タツト
性別:男
種族:神(超越神)
レベル:測定不能
魔法
・創造魔法・消滅魔法・時空魔法・重力魔法・天候魔法・全属性魔法・アイテムボックス
スキル
・神威・超越神の威圧・生命操作・物体操作・遠隔操作・マップ・万物鑑定・神界への扉
「は?」
「うん、本当ごめん。ちょっとやりすぎた」
「いや、え?えっと魔法とスキルの詳細は?」
「調べたい事をタップするだけでいいよ」
「はい」
名前:自分の名前
性別:自分が男か女か性別不明かわかる
種族:自分の種族がわかる
レベル:自分のレベルがわかる。レベルの上限は999でありそれ以上だと測定不能と出る。
*一般の人だと1〜2であり冒険者だと最低で5で今現在の冒険者の最高は150である。100を越えると英雄視される
魔法:自分が今、覚えている魔法が表示される
創造魔法:自分がイメージした物や生物そしてスキルや魔法が創れる。イメージが不安定だと創造できない
消滅魔法:ありとあらゆるものを消滅できる。世界も可能
時空魔法:あらゆる所に移動できる。別の世界に移動も可能。時間と空間も操作できる
重力魔法:あらゆる重力を操る事が出来る
天候魔法:天候を操作出来る。気体も可能
全属性魔法:火、水、風、土、光、闇、雷、氷、精霊魔法を使用出来る
*魔法には階級があり、初級、中級、上級、王級、帝級、神級とある。中級が使えれば何処の国も欲しがる位、数が少なく、上に行くほど少ない。今現在の生物で使用出来る級は上級までである。過去の賢者と呼ばれた者でも使用できたのは王級までである。
アイテムボックス:無限に物を収納する事が出来る。生物は基本的には不可
スキル:自分の覚えている技能を表示される
神威:神力を纏い、全ステータスに超高補正がかかる
超越神の威圧:自分よりレベルが下の物の動きを止める。レベルがかけ離れていると最悪死亡する。
生命操作:生けとし生きるもの全てを操る。死んでる物などは不可
物体操作:形ある物を操る。生きているのは不可
遠隔操作:自分が触れた物を遠隔操作できる。魔力を込めた分だけ長く、遠くまで操作できる
マップ:自分を中心に辺りの事を見る事が出来る。目を瞑っても見える。魔力を込めた分だけ更に遠くの事が見える。込めずだと半径10キロである
万物鑑定:武器から生物まで幅広く全てを鑑定がする事ができる
神界への扉:これを発動すると目の前に扉が出現し神界での自分の家に行ける。
「………これ、やり過ぎじゃありません?」
「うん、本当ごめん。久々すぎて力加減間違えた」
「「・・・・・・・・」」
「えっと、それと」
「え?あ、うん、なんだい?」
「この神界への扉に書いてある、自分の家とは?」
「今僕たちがいる此処のことだよ」
「え?」
慌ててマップを確認すると、半径5キロでは全体が表示されなかった
「いや、あのでかすぎじゃありません?家も東京ドーム位ありますし、敷地に関してはでかすぎて全体がわからないんですけど?」
「こんなもんだよ?僕の家は此処よりもっと広いから」
まじかよ!?
「うん、嘘言ってもしょうがないしね」
「え?あの心読みました?」
「うん、神になると自分より下の位の者だったら心は読めるよ?」
「はぁ、……ん?つまり俺は貴方以外の心は読めると?」
「そうだね、あ、それと僕の事は名前で呼んでくれるかい?僕と対等の神がいないからいつも様呼びなんだ、君だけでも僕のことを名前で呼んでくれないかな?後敬語も無しで」
「……わかりま…わかったよゼルクニア」
「うん、改めてよろしくね。ちなみにあっちの世界だと君が居た世界での名前は逆になるからアマギリはタツト アマギリだから、あの世界…グランゼニアって言うんだけど、グランゼニアだとアマギリって名乗りなよ?」
「グランゼニアって言うのか…わかったグランゼニアではアマギリで通すよ」
「うん、それじゃあそろそろ行こうか」
「ゼルクニアは来れないのか?」
「今はね。時間が出来たら遊びに来るよ」
「そうか、それと神界での俺の家はどうするんだ?」
「この家は腐食防止だったり色々かけてるから大丈夫だよ…それじゃあそろそろ送るね」
「あぁ、色々世話になったな」
「君には数多ある世界の中でも一番大事な世界を任せるんだ、これくらい当然だよ」
「そうか…」
ゼルクニアとはこれでしばらくお別れか…寂しいな
「そんなこと言わないでよ、すぐに会いに来るからさ…さぁ、この扉を潜ったら君の異世界ライフそして神ライフが始まるよ。楽しんでね」
いつの間に扉が出現したんだか
「あぁ、楽しんでくるよ」
「うん、行ってらっしゃい」
そして、扉を潜ると
「……樹海じゃねぇかよ」
グルルルル
「ん?」
後ろを向くと頭に獅子とヤギの顔があり体は獅子とヤギの体でできており尻尾にサソリの尻尾がある生物がいた
「いや、これどう見てもキメラだよな?鑑定してっと」
キメラ
レベル:340
魔法
無し
スキル
・雑食・威圧・猛毒
ガァァァァァ!!!
スキルは見なくてもわかるな。問題はレベルだよ、この世界の最高が150なのにそれの2倍は軽くあるし、よくこの世界で人間が滅びないな?…うお!突進してきた、試しに神威を使ってやるか、おぉ!使うのを思い浮かべるだけでいいのか、よし武器は創造魔法で創った普通の鉄の剣で行くか
「よし!行くぞ!…シッ!」
スパーン!
ガ…ァァ… ズズーン!
「…え?弱くね?…次は神威を纏わずに試すか、よしアイテムボックスに入れてと」
グギァァァァァ!!!
「ん?あれは…ワイバーンって言う奴かしかも群れで軽く10匹はいるな鑑定っと」
ワイバーン
レベル:300
魔法
火魔法
スキル
・ワイバーンブレス・毒の棘
「ふむ、次はこの魔法で行くか、えーと重力魔法は」
初級:グラビティ(対象の重さを2倍にする)
中級:ギガグラビティ(対象の重さを5倍にする)
上級:テラグラビティ(対象の重さを何倍にもする事が出来る)
王級:ゼログラビティ(対象の重さをゼロにする)
帝級:小惑星操作(宇宙にある小惑星を自由に操作できる)
神級:惑星操作(宇宙にある惑星全てを操作できる)
……途中からのは見なかったことにしよう、まずは中級でいいか
「ギガグラビティ!」
グギァァ!? ズドーン!ズドーン!
グギァ…アア!
「この程度だと無理か、なら上級でテラグラビティ!重さ30倍!」
ベゴン!! グギャ
「あ」
そこには地面に陥没したワイバーン10頭の死体があった
「加減が難しいな…そろそろ町に向かいたいが、えっと街道は…遠いな西に直進距離で30キロはあるぞ…てかこの樹海広!?…まぁいいか、そういえば身分を証明するのはどうしよう?…キメラやワイバーンの死体を出して金を稼ぐっていう手もあるけど、このレベルだから絶対問題起きるし…はぁ」
本当、どうしようか