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だれか
だれか
だれか
だれか
お姫様に、大地を愛するその日々を
だれか
だれか
だれか
だれか
朝日が昇り、一番にその陽が姫の頬に当たる。
姫はその光に起こされた。いつも部屋で感じる光は淡いのにも関わらず、頬に当たるそれは熱を持つほど鋭いものだ。
(………………?)
まだ焦点のぼやけ、半分眠ったような頭ではあったが、姫は辺りを見回す。
光とは別に、なにか違和感を覚えたからだ。
息を吸い込む、鼻につく甘い香り。香水の類ではない、それよりも若々しいにおい。
見上げると、天上の窓に寄りかかるように、数え切れない花々が散らばっていた。




