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小さな国のお姫様  作者: うるいあ


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7/19

7

空は近いが、大地は遠い。

この場所は、隔絶されている。


長年使われたいわゆる「お古」のこの塔の外観は、古めかしく所々に蔦が這う。ところどころ端が欠け、修繕がなされた壁は白く厚ぼったい。

一応内装は一級品で整えられているが、どれも「御伽噺」に出てくるような、古い装飾物ばかりだった。

(使いまわしかよ)

姫は、その塔に閉じ込められた瞬間から、今を生きる人間の感覚を失った。

気のせいではなく。

音を立ててそがれる、『昔の自分』がいることに気づいている。


どうやって、あの窓を修復したのだろう?

どうやって、あの地面を走って逃げたのだろう?

どうやって、この世界を抱きしめたのだろう?


全てがあやふやになっていく。



姫が生まれ育った、いとしい大地は。


人間が点にしか見えない、隔絶された世界にある。

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