13/19
13
「さてお姫様は牢の中~」
口にする言葉はひびくだけ。
それでもお姫様は、小さな頃から知っている歌のように、
はねかえる音は、少しだけずれてお姫様の耳に届きます。
泣きそうになったお姫様は、だけれど泣きたくなんてないので、声を出して上を向いて、ご飯を食べて、外をむいて。
いつものように平気な顔をお姫様はくりかえします。
だけれどもちろん、花を捨てた従者の顔はまったく見ません。
「16歳まで、あと3年」
ものにならなきゃ捨てられる。
捨てられる先はどこだろう?
不安になって、泣きたくなって。
だけれどお姫様は、上を向く。
向いた先には古びた窓
花の振ってきた石造りの窓は、太陽の光を空から受けとめてキラキラキラキラ輝いている。




