9/62
09.信じるものが
君は、自分の価値観を人に押し付けたり、それに対する同意を求めたりしていない?
君は、僕と話すとき、僕の意見に対してよく、ないわ〜、って言うよね。
それはあくまで君の意見で、そんなことを言われても、僕の意見は変わりやしない。
君は、僕にいろいろ話すとき、僕が賛同できないというと、変なの。ってよく言うよね。
君の思うことは君の価値観で、僕の価値観とは違うのさ。
神様がいる派いない派にわかれたとき、いる派の君はいない派の僕を、なんでいないと思うの? 変なの。そう嗤ったよね。
僕が、少年漫画が好きだって言ったとき、そんなのの何がおもしろいの? なんて言ったね。
もしも立場が逆だったら、君はどう思うのかな。
僕がいつでも君と同じ意見だと思うなんて、君は相変わらず、考えが甘い。
自分の考えが、人にまったくそのまま当てはまるなんて思わないでよ。
考えのまったく同じ人なんて、この世に存在しないんだから。
「信じるものが他人と一緒だと思ったら、大間違いだよ」
一緒だと思えるなんて、幸せだね。ケッ。