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60.やっぱりある程度は

 ふと、昔読んだ漫画を思い出した。


 だいたい、計算で魅力的な文章が書けてしまう高校生男子と、魅せる作画センスのある同級男子が、某少年漫画雑誌で一番人気の漫画家をめざすって感じの話だったと思う。実際はもっといろいろな要素があるんだけれどね。

 その最初のほうで、『天才じゃないマンガ家の三大条件』ってのが出てきた。

 それを僕は勝手に『成功の三要素』って呼ばせてもらってるんだけれど、改めて、あー、そうだよなーって思ったから、ちょっと紹介させてもらおうかな。


 ひとつ目は、「自分にはそれをすることができる!」って自信をつけるための、『うぬぼれ』。

 ふたつ目は、「もっと上手くできるようになってやろう」という、上達のための『努力』。

 最後は、まぁ、『運』。絶対に当たるってわけじゃないから。


 やっぱり、上達するためには、果てしない努力が必要なんだ。運を連れてくるためにもね。

 けれど、人にはモチベーションってものがある。それがどうにかならないかぎり、努力するにもできないよね。


 モチベーションを上げるために必要なもの。僕はいま、2017年12月1日現在でとある武道を習ってるんだけれど、そこの先生は『自信』を持つことが大事だ、って言う。

 たしかにそのとおりだ。自信さえあれば、どんな評価もある程度は怖くないし、もっとやってやろうと思えるから。


 でも、自信なんてものは急につきはしない。コツコツやって積み重ねて自信をつけていくのが正統法なんだけれど、それだともしかしたら、自信がつくまでものすごくツライかもしれない。

 そのツライのをどうにか乗り越えるために、もしくはそもそも取り組み始めるために必要なもの。それが、『うぬぼれ』なんじゃないかな。

 ほら、「自分はできる!」と思えたら、なんとなくやる気が出そうじゃない?


「それをやっちゃあダメだって人もいるけれど、やっぱりある程度は、うぬぼれててもいいんじゃないかな」


 まぁ、うぬぼれるって言っても、天狗にはなっちゃあダメだけれどね。

 少しうぬぼれて、自信をつけて、そこからちゃんと、上達するための努力をしないとならない。もらえる意見は参考程度にもらって、いつか売れるチャンスが回ってくる時のために、どうやったらよくなるかを吟味して実行することはとても大切なんだ。

 『うぬぼれ』ってのは、あくまでモチベーションを上げるための手段なんだから。

みんな! 【バクマン。】読もうよ!

いろいろな高い壁が立ちはだかる険しい道を進んで夢の実現をめざす、現実の厳しさと希望を知ることができる(ような気がする)漫画だよ。

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