表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/62

05.困難な道を選べだって?

 仮に、目の前に2つの道があるとしよう。片方は楽な道で、もう片方は困難な道だ。さて、君はどっちを選ぶかな?


 先生の問に、僕は、楽な道を選ぶ人が過半数を越すと予想した。人間っていうのは、できるだけ楽をして、仕事分よりも大きな結果を得ようとする生き物だからね。

 当てられた二人の意見は分かれていたけど、コソコソと話している声を聞いていると、予想的中、楽な道を選ぶ方が圧倒的に多かった。


 先生は、後々のために、困難な道を選びなさいと言った。それは間違いではなかったから、みんなが賛成していた。

 僕以外はね。

 声に出したら面倒なことになるから言わなかったけど、僕は、どっちの道も選ぶ気になれなかった。


 一見して正答率が50%でも、正しい答えなんてありやしないからね。

 それに、困難な道の方が本当に正しかったとしても、楽しくなくて、途中で投げ出したら終わりじゃん。


「困難な道を選べだって? そんなの、嫌だね。僕は、迷わず『ずっと通して楽しめそうな道』を選んでやる」


 それがたまたま困難な道だったら、先生は何も言わないんでしょ?

楽しいことって言っても、一時期の楽しさじゃない。

悲しいこと、つらいこと、苦しいこと。全部味わってもなお、続けようと思えるような楽しさのことさ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ