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49.とりあえずは歩いていこう
目の前に高い壁が立ちふさがったことなんていくらでもある。
そんな時にどうしたら良いかがわからなくなって、あきらめかけたことが何度もある。
全部全部嫌になって、何もかも捨ててしまいたくなったことも何度でもある。
けれども、それでも今日まで生きてきた。
道は一本じゃないことを知ったから、苦しいところから抜け出して。
嫌な所にわざわざ留まる必要はないし、諦めなければ終わらないんだからね。
そして、これからもそれは変わらないと思う。
膝を折らないかぎり、何かにたどり着けるかもしれないから。
「これから先に何が起こっても、とりあえずは歩いていこう。歩くことをやめなかったら、きっと先に何かあるんだし」
生きていくのって、道のない深い森の中を歩くみたいな感じなんじゃないかな。
迷う可能性もあるけれど、目的の場所にたどり着くには歩かなきゃならない。
立ち止まったままだと良くはならないのに、悪いほうには転ぶ可能性はあるしね。




