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39.独白ってさ

 自分の思うことを言う。

 これは、独り言という行為で、苦しいこと、つらいことを吐き出すためにするときもある。


 普段から、いろいろ思うことってあるよね?

 その中でも、つらい、苦しい、悲しい、イライラみたいないわゆる負の感情は、光と闇で言ったら間違いなく闇。

 まったくなくていいってものじゃないけど、それでも体に毒だ。


 だから、僕を含めて人間は、闇を流す作業をしなくちゃならない。


 ちなみに、闇を流すってのは、排水口に詰まった泡に思い切り水を流して、泡を全部流してしまう作業に似ている。

 変なたとえだけど、得られる爽快感を表現するには、多分これが一番しっくりくると思う。


 実際、言葉に思いを乗せるのもそうだけど、思いを言葉にすることも大切なわけだ。

 誰かに聞いてもらうためにでもいいし、自分の心を保つためでも、スッキリ爽快な気分になるためでもいいんだ。


 繰り返すようだけど、嫌なこと、わだかまりは体に毒だ、ってよく言われる。

 だから、そんなことを言葉にして、どんどん流していく作業は、人間にとって、とても大切なことなのさ。


「独白ってさ、同じ読みで『毒吐く』になるね。『どくづく』と読めて悪いようにしか聞こえないけど、体や心の毒を吐き出す、大事な作業だ」


 ただし。

 自分に対しても、人に対しても、絶対に悪口を言わないこと。

 悪口って怖いもので、スッキリしたような気分になっても、確実に、自分の中に、暗い暗い闇として溜まっていってしまうから。

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