37.帽子は手元にあるんでしょ?
何かを成し遂げようとすると、ほぼ確実に、巨大な壁に行く手を阻まれるよね。
何が弊害になるかは時によってまったく違うけど、それでも、今から未来へと続く道を阻まれることには変わりない。
問題は、それを前にしてどうするか、だと思うんだ。
立ち尽くしたままだったら何も変わらない、変わりやしない。
壁を越えることができたら、何かが変わる、かも知れない。
すべて推測、未来のことなんてわかるはずがない。
でも僕は、こう思ったんだ。
だから、それを書くし、言い続ける。
アイルランドに、こんな言葉がある。『行く手に大きな壁が立ちはだかっていたら、その向こうに帽子を投げろ。』
帽子を希望と見立てて、希望を壁の向こうに放り投げて、自分の力で取りに行け、っていうことらしい。
何も、その通りにしろなんて言わない。
けれど、それも一理あるんじゃないかな?
壁の向こうに希望があると知っていたら、もしかしたら、越えられるかもしれない。
「帽子は手元にあるんでしょ? じゃあさ、向こう側に投げてみて、それを取りに行こうよ」
余談なんだけど、壁は、壊すためにあるものだと思うな。
だってさ、ずっと目の前にあるんでしょ?
なんか、壊してみたくなるじゃんか。




