27.嫌なことだらけの中に
3歳くらいにやって来る、第一次反抗期。
あれも嫌、これも嫌って言って周りを困らせる時期だけど、成長した後でも、嫌なことが溢れてるのは変わりない。
世界には、ほんとに義務が多い。
たぶん、真の意味でのそれはさほどないんだろうけど、生きていくには、やっぱり数えられないほどの義務を抱えなけりゃならない。
大半は、面倒くさくて、ただ疲れるだけのもの。
媚びへつらったり、懐柔したり、人付き合いに、社交辞令に……
向いてる人にはいいだろうけど、そうでない人にとっては、疲労の原因でしかない。
他にもいろいろあって、それを全部含めて、世界には嫌なことが溢れてる。
けれどそれがこの世のすべてだ、ってのも違うんじゃないかな?
砂の粒よりも小さなことでも、好きなこと、楽しいことがある、かも知れない。
「世界の、嫌なことだらけの中に、好き、だとか、楽しい、って思えることが、きっと、僕らを待って隠れてるんだ」
嫌なことが圧倒的に多いのは、否定しようもない事実だと思う。
だから、嫌なことしか見えなくなった時は、一度、違うものを見てみようとしてほしい。
新しいことに挑戦したり、今の集団から逃げ出したり、やることなんて、本当になんでもいいんだ。
それで、好きなことや楽しいことが1つでも見つかれば、世界が全く変わって見えるはずだから。




