26.何も見えない暗闇の中を
一寸先は闇。
今のことはちゃんとわかってるつもりだけど、ちょっと先のことはまったく想像もつかない。
暗中摸索。
なんの手掛かりもないものを、ただ宛もなく探し求める。
両方とも、人生を表現する時に使われるけれど、このことからわかることが、1つある。
それは、人生は、よく暗闇にたとえられる、ということ。
未来なんて、ほんのゼロ・コンマ1秒先もわからない。
今してることが、継続的にできている保証なんて、どこにもない。
はっきり言って、信じられるのは自分だけ。
人は簡単に裏切るし、世界は少し刺激を与えただけで崩壊しそうなほど脆い。
照らす灯は自分だけ、しかも照らせるのはその場のみ。
だから、人生は、暗闇なんだ。
「何も見えない暗闇の中を、頼りない灯を唯一の頼りに進んで行く。人生って、そんなもんだよ。だから、強くなけりゃならない」
暗中模索、一寸先は闇、それがどうしたっていうのさ。
お先真っ暗なのはわかってる、あとはただ、進んでくだけ。
自分の力だけを当てにしてね。
それが正しかったかどうかは、後にならなけりゃわからないよね。
どれだけ予見しても、所詮は予想なんだから。




