第4話 港街の封印解除
ほかの小説では尺をとるところもこのお話では割愛されます。
理由?ザムにとってどうでもいいことだからです。
魔王「魔王ビイイイイイイイム!!」
目から赤い光線がほとぼしり、邪魔な冒険者をまとめて吹っ飛ばす魔王。魔王城のタラップにはわんさか人が集まっていた。
うぜええええええええええ!!!
「トルネードスラッシュ!!」
俺はマキシマムペイン13の長いブレードを最大限に使った衝撃波を放つ。
まとめて数十人が突風に叩かれて飛んでいく。大丈夫、あいつら丈夫そうだし!!
そう言い聞かせて罪もない冒険者や兵士を蹴散らして城に入ると・・・すでに中にも入りこんだ冒険者が骸骨騎士の一体と戦闘をしていた。問答無用で後ろから殴り倒して転がす俺。
「側近はどこいった!?」
魔王「コントロールルームだな。こっちだ、ついてこい!」
さすがに方向音痴の魔王も自分の城の中はわかっていたらしい。迷うことなく到着したところで側近がいた。
側近「魔王様、心配しましたぞ!?」
どうやら側近は過保護らしい。魔王の帰りが遅すぎるので、虱潰しに探しているうちに人間の街が怪しく思えて突っ込んだとか・・・。
「アホが増えた・・・」
とりあえず俺達は魔王城を更に街の広場まで突撃させると、一気に骸骨騎士を放って、街を鎮圧した。
「い、命だけはお助けを!?」
責任者らしき老人を捕まえた俺達はこう言った。
他の街がやばいから遠征する。戦闘員をよこせ!!と。
なんのかんのとあったが、結局戦闘員として兵士1000名をゲットした!!
魔王「人間の兵隊はお前が面倒みろよ?」
めんどくせえ、そう思ったが入れた手前我慢することにした。
「仕方あるまい。とりあえずあれだな、白いやつ退治について練兵からだな」
しかしここで問題に気が付いた。こいつら1000人いても白い蟹一匹たおせるかどうか?
2週間ほどかけて実戦した結果、50センチくらいの猫サイズくらいなら倒せることが判明。どうやら白いやつらはサイズがでかいほど何倍もかたくなるようだ。猫くらいまではこいつらでも対応できる。
実際結構な数はいるのでこれを兵士達にまかせつつ、俺と魔王と骸骨騎士団は大型を倒していく。
さすがに10mを越すとかなり苦戦する。しかし、リルに早く会いたい俺は港周辺までの白い連中をかたっぱしから倒していった。
魔王「む、港が見えたぞ。もう少しだ」
「おお、リル待っててくれよ!!」
半分ぼーっとしていた。その次の瞬間、俺は100mくらい吹っ飛ばされていた。
「ぐほ」
胴周りの鎧に亀裂が入るほどの衝撃。一瞬にして俺をかなたへと吹き飛ばし、内臓まで傷つけた一撃は剣によるものだった。
目の前には白い甲冑を着込んだ騎士のような存在が立っていた。
白い騎士の全長は50mくらいだろうか?かなりでかい。そいつが手に持った剣から衝撃波を放ってきたのだ。俺は急いで回復薬を使う。俺にとどめをさそうと溜めに入ったところを魔王がレーザーで妨害する。
魔王「面白いのが出てきたな、とりあえず死ね!!」
そのまま極大爆炎呪文をぶつける。
その間に俺は体勢を立て直す。爆炎が消える瞬間めがけて必殺の剣技をお見舞いする。
「必殺、シューティングスター!!」超速度のスキルで空間を切り裂いて、宇宙を流れる彗星を相手に無理やりぶつける剣技と召喚魔法の合わせ技だ。メテオストライクなどと違って、相手の目の前に直接ゲートを開くため速射性、インパクト、破壊力ともに抜群の技である。魔王の爆炎が目くらましになり、これをくらえば、直撃だろう。
しかし巨大な白騎士は踏みとどまった。上半身をのけぞらせ、膝を落としかけたが持ち直す。
バイザーを吹き飛ばしこそしたが、まだまだ臨戦態勢のようだった。
魔王「ならばおかわりをくれてやろう。消し飛べぃ!!」
魔王は虚空からソウルエクスキュージョナーを取り出し、魔力を集中させる。
刀身が闇の波動に包まれると次の一瞬でミサイルのように飛んで行った。
白騎士の胴体に風穴が開く。
「とどめだ、とどめ、ありったけの攻撃スキルをぶち込んでやる!!」
大体30発ほどのスキルをぼかすか叩きこんだところで、白騎士は消滅した。それと同時に港街の封印は解除されたのだった。