黙視録 第2章 1節
大変遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。皆さまにとって新しい一年が穏やかで、笑顔あふれる毎日となりますようお祈りいたします。
1999年7月、恐怖の大王が空から降りてきて人類は滅亡する。
これが有名なノストラダムスの大予言の一部である。ただ、この予言だけが独り歩きをした感は否めない。なぜこの予言が人々に大きく影響を与え、思考や行動を変えていったかを理解するには当時の情勢を語らねばならないだろう。
昭和末期はそれまでの受け身な国際化ではなく、積極的な国際化に変化した時代であった。
1987年からエストニア、ラトビア、リトアニア、通称バルト三国で歌う革命が始まる。1989年11月9日ベルリンの壁崩壊が起こり、1990年東西ドイツ統一。ドイツ統一より少し前に湾岸戦争が起こり日本は巨額の資金援助を行ったが批判され、1991年ペルシア湾に海上自衛隊の掃海艇を派遣。同年末ソビエト連邦の崩壊が起こった。
このように1990年代はグローバリズムを自分のこととして感じられるようになったが、世界情勢は波乱を極めていた。
一方、国内の情勢も波乱であった。所謂、失われた30年の始まりである。
1990年頃、政府はバブル経済により実際の価値よりもはるかに高い株価の水準を調整するため、金融引き締め、不動産融資総量規制を実施。それにより株価や地価が下落。不良債権が増加し、銀行も不良債権を抱え、貸し渋るようになった。これにより企業の経営が困難になっても銀行の融資が受けられず倒産する企業が激増。銀行も追加で不良債権を抱え、その処理の遅れにより金融機関の経営不安が高まり、ついには銀行の破綻。
政府は政権が安定せず、大胆な政策も採れなかったため金融危機は悪化。支持率は下がり、さらに政府は力をなくし手立てを失い、悪化。
消費も低迷、企業はもちろん、金融システムも信用を失った。
次々に悪化していく負の連鎖、デフレスパイラルへ陥った。
不安定な国内外の情勢を抱えて迎えた1995年。阪神・淡路大震災発生。同年、地下鉄サリン事件も起こった。日本は世界一安全な国といった安全神話は完全に崩壊し、社会問題も深刻化していった。
その後、酒鬼薔薇聖斗事件、和歌山毒物カレー事件、東海村臨界事故、池袋通り魔事件、桶川ストーカー殺人事件、文京区幼女殺人事件、京都小学生殺人事件、光市母子殺人事件、栃木リンチ殺人事件、名古屋西区主婦殺人事件など起きてはならない凶悪犯罪が多発した。また、警察4大不祥事と呼ばれる事件が起き、警察の信頼も失墜した。
今まで当たり前にあったものが崩れ、自分を取り巻く環境が不安で確かなものなどなかった1990年代。少年漫画で言うところの、時は世紀末。文明と人々の秩序が失われ、暴力が支配する過酷な状況がリアルとしてあった。
だからこそ、ノストラダムスの大予言は人々を混乱の渦に巻き込んだのであろう。
人々は狂乱し、そして夢から覚めた時 絶望するのである。
これはある男の逃避録である。
お読み下さって、ありがとうございます。
2つほど、謝罪を!
①全然、本編にたどり着いてないじゃないか! 仰る通りです。すみません。こんなはずではなかったのですが……。なるべく早く更新します!
②澄川はデジタル音痴なので、章立てがどうやったら良いのかわからないので、とりあえずそのまま第1章なのに無理矢理第2章にしてしまいました。
シリーズ名.黙視録 題名.黙視録 サブエピソード第1章1節とかにしたかったのに、なぜでしょう。
澄川、電子機器クラッシャーなのでもう少し勉強して、完全に大丈夫だと確信してからトライします。わかりづらくてすみません。
本当に電化製品がよく壊れるのです。メールも送信ボタンを押して送ったはずなのに下書きフォルダに入っていたり、しかもそのメール相手に届いていたり。普通、届いてないのでは……? 返信は来ているのに、削除もしていないのに、自分で送ったメールがどこにもなかったり。 一体どういうことなのでしょう? 私の電子機器にはバクが住んでいて、夜な夜なデータを食べているのでしょうか?
どなたか、理由をご存知の方は教えてください。




