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情報収集

ワタルとポロンは生物クラブの教室にいた。ポロンは言う、「ワタル、でしたっけ?あなたの名前は。あなたは我々の協力者ですから、ペットのように檻に入れたり、ヒモでつないだりはしません。普通にしてもらって大丈夫です。」

「そうですか。私も、ポロンと呼ばせてもらうよ。今までなんといって呼んだらよいか分からなかったからね。私の事もワタルで結構だ。」ワタルは答えた。

「さてと・・早速地球について教えてもらいたいと思います。」ポロンは言った。

それから、約2時間(ワタルにとってはほぼ丸1日)話をした。暮らしの事、いろいろな国がある事、そこでの文化はそれぞれ違う事、食べ物の事、寿命の事、そして地球に他するワタルの見解など・・

「俺は売国奴いや、売星奴か?いや違う。地球はいずれ人間のせいで全てが破壊されてしまう。そんな人間たちをZ星で引き取ってくれるのだから・・・むしろ俺は救星主じゃぁないか!」ワタルは思い直した。

「少しZ星についても教えてくれないかい?」少し心に余裕が出来たワタルはポロンに尋ねた。

「いいですよ、私が知っていることなら」ポロンは快諾し、ワタルの質問に答えていった。

 Z星について分かったことはこうだ。Z星人は1つの大陸に住んでおり、人口は300億人。生活習慣は人間とほぼ一緒。文明はとにかく高度に発達している反面、幸せや、優しさ、思いやるなどの感情の概念が乏しく、また宗教や戦争なども知らない。Z星人は完璧主義者が多く、他の惑星観察で自分たちにはない物を見つけた時、即座に獲得行動を起こし、搾取補完して完璧を目指しているようだ。今回は、ギン先生も言っていたが、ヒトをペットにすることで、幸せとかの感情や非認知能力を獲得しようとしているのだ。三回目の食事を食べながらワタルはワタルは聞いた。「見ての通り、私たちは時間の感覚がこの星とは違うから、いつもご飯を食べているように感じるだろ?金もかかるし無駄じゃないのかい?それに我々と話を出来るのだからイヌとネコとも話が出来るのではないかい?」

ギン先生も言っていた。イヌとネコは寿命が短く、エサ代もかかると。そこが引っかかったのだ。

ポロンは一瞬言葉に詰まったが、こう答えた。「そこは、よく分からないんだよ。寿命が短いと言っても2年は生きるのだし、逆にヒトの方が8年生きるがその分エサ代がかかるんだけどねぇ。イヌとネコはヒトと比べて観察機関が短いから、言語理解がまだ不十分なんだよ。もう少し学べば、話せるようになるけどね」

ご飯をエサと言われるとまだどうも引っかかる。が、ペットとしてみれば普通の事だろう。

「そう言えばジュンペイとネコは元気にしてるかい」イヌとネコの話題で思い出したのか、ワタルの突然の質問に「う、うぅん、まぁ元気にしてるよ」ポロンはあいまいに答えると、すぐさま話題を変えた。

「とにかく、ヒトだけを飼育対象にすることは、ギン先生の決めたことだから、僕は分からないんだ。僕はただ観察と情報収集が役目だから」


「これが済んだってことは、次はいよいよ地球に行って採取かな?」ワタルが言うと、「たぶん」ポロンが答えた。


救星主が地球に向かう。
















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