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後ろでグランマリュエ先生が、珍しく重々しいため息をついた。状況と空気感、そしてアシュレイの態度と笑顔から、私と同じように、おおよその成り行きを察したようだ。額に手を当てる気配が、見ずともなんとなく伝わってくる。
案じていたかつての教え子が、針の筵どころか、錐で穴を開けられるような目に遭っていたなんて。さすがに想像していなかっただろう。私だってそうだ。
私は目の前のアシュレイを見つめる。
――アシュレイは、私は、二十四歳になった。
アシュレイについて私が知っているのは、彼が王国最高峰のセント・アートルベル魔導大学に進学した、というところまで。
そこから観測局の局員になるまでに、彼がどんな道を歩んできたのか――それは私には分からない。
ただ、それがきっと、私には到底歩めないような、険しく厳しい道のりだったことだけは想像がつく。
社会の荒波にもまれ、ときにはその辛酸をすするような経験もあっただろう。
妬みや嫉みを向けられたことも、一度や二度では済まなかったはず。
歯を食いしばらなければ乗り越えられないような大変な思いも、きっと何度も味わってきたに違いない。……なにしろ、私ですらそうなのだから。
それでも、なお。
彼は、生来の誠実さを少しも損なうことなく、今ここにいる。
私は、なんだかもう、どうしようもなく安心してしまった。
いや、目の前で虚無の瞳をしているアシュレイを思えば、それはあまりにも不謹慎で失礼なのだけど。
けれどどうしたって、心の底からじんわりと湧き上がってくるのだ。嬉しさと、途方もない懐かしさが。
あの頃と変わらない、まっすぐで、不器用な心根がそこにあるだけで。
過去がどうの、第七観測局がどうのとあれこれ考えた自分が、なんだかぜんぶ馬鹿らしい。
なぁんだ。思わず、肩の力が抜けてしまった。
私はそんな緩んだ気持ちを引き締めるように、ひとつ細く息を吐き、そして尋ねる。
「……失礼します。今年で教職二年目になります、ベネットです。臨時講師ということですが、ソーンヴェイルさんは教員資格をお持ちなのでしょうか?」
「それについては、私から説明しよう!」
アップルトン先生が、すかさず胸の前でピッ! と人差し指を突き上げた。
「えー、これね、他の皆さんには私が色々と耐えきれずにざっくり説明しましたが……改めて、正式に!」
アップルトン先生は、背筋を伸ばして話し始める。
「本校で教壇に立つには、原則として〝魔導教員免許〟の取得が必要です。ですが今回は、王国魔法省による〝特例任用制度〟に基づいた措置です」
そばの椅子の背を、指でトントンと軽く叩きながら言葉を続ける。
「これは、卓越した魔導技術者――いわゆる『魔導エキスパート』に限り、教育現場での専門知識の提供や、教育的な観察・技術交流を目的として、一時的に活動を許可する制度でして……」
そこで一拍置き、パッと顔を華やがせて言った。
「――つまり、ソーンヴェイルさんには正式な〝教員免許〟こそありませんが、魔法省の認可を受けた〝臨時講師資格〟が発行されています。はい! 資格的には問題なし、ということです!」
最後はとびきりの笑顔で「ね!」と締めくくるが、相変わらず室内の空気は重い。
アシュレイもまた、人形のように微笑んだまま微動だにしない。
ティアナ先生の『この人、生きてる?』というメッセージの意味が分かった。少なくとも目は死んでいる。
それにしても、特例任用……。
本来これは、実績ある研究者や講演者のために設けられた制度だ。
第七観測局がこれを使うなんて聞いたことがないし、目の当たりにした今でも、どこか〝裏口〟感がぬぐえない。
私はもうすっかり、アシュレイを『私の知っているアシュレイ・ソーンヴェイル』として見てしまっていた。だからこの制度の使われ方にも、「そんな抜け道がまかり通るのか」という引っかかりより先に、つい肩入れしてしまう。
何か事情があるんだろうけど、こんな建前を引っ提げてきたのでは、敵意と猜疑心のシャワーを浴びに来たのと同じじゃないか……。
アップルトン先生は、「ま、まぁでも、ね」と両手の人差し指をモジモジと突き合わせながら、どこか言い訳がましく言葉を継いだ。
「任用期間はあくまで限定的で、正規教員というわけでは、ありません……。評価や進級の最終的な責任は、既存の担当教員が担いますし……授業や指導も、我々のカリキュラム監修のもとで行う形になります。ですので……その、実際の指導はあくまで担当教員が主導し、臨時講師は補佐に徹するかたちで……はい、ご理解とご協力をお願いいたします……」
――補佐?
補佐……。
ああ、そうだ!
ここで私は、本当に今さらな疑問を思い出す。
「……なんの科目を担当されるんですか?」
私がたずねると、室内の空気が一気に圧を増した。え!? ……と、同時に、アップルトン先生が情けなく眉を下げ、泣き笑いのような声で「んんだからアナタを待っていたんだよ〜〜!!」と叫ぶ。な、なに!?
「アシュレイ・ソーンヴェイルさんには『防衛魔術』を……つまり! アナタの! 補佐についてもらいます」
………………。
え。
瞬間、給湯スペースの方から、抑えきれない怒号が飛ぶ。
「――担当教員の指定まで入るなんて、おかしいに決まってるだろう! ベネットを利用したいんじゃないのか!」
衝撃のあまり放心する私をよそに、声の主――錬金術担当のホルステッド先生――は、ソファにふんぞり返りったまま、鋭い目つきをさらに尖らせていた。
アップルトン先生は、跳ねた白髪のもみあげを指で押さえつけながら、「ほ゜、ほほほほホルステッド先生……」と、まるで迷子のフクロウのような声を漏らす。
「役者が揃った」、と校長は言っていたが、その当事者が揃ったがゆえに、今まで口に出せなかった本音が一気に噴き出したのだろう。
ホルステッド先生は舌打ち混じりで、立て続けにまくし立てる。
「第一、ベネットは正教員資格しか持ってない! 教員の研修や指導を出来る立場じゃないんだ。そんな、ヒヨッコに、観測局の人間をつけるだなんて、一体何を考えてる!」
まさしくその通りだった。
本来、教員研修や外部講師との調整は、私のような正教員ではなく、もう一等級上――上級教員資格を持つ者だけに許されている。制度上、私はその任に就ける立場ではない。
グランマリュエ先生が言っていた通り、聞けば聞くほど妙な話だ……。
「丸め込んで、都合よく利用しようって腹なんじゃないのか? 観測局の人間なんて、気に入らない人間も研究も、すぐ潰しにかかるだろう! トリフィールド鎮圧事件に、シルヴェル魔導大学資料提出強制事件――忘れたとは言わせないぞ。アップルトン校長、我々には、現場の自由と尊厳を守る義務があるはずです。……生徒に顔向けができますか」
第七観測局は、その機密性の高さと独自の強い権限ゆえに、しばしば信頼よりも先に、畏れや不快感、不信を抱かせる存在だった。
実際、地方の魔法災害に出動した際、封印術式を独断で強行し、結果として民間人が巻き込まれ、行方不明になった、という明確な不祥事もある。
また、ある大学の研究チームに対して突如、『研究資料の一切提出および研究中止』を命じ、予算を凍結。人事にも介入し、研究そのものを闇に葬った例もある。
そうした〝黒い話〟の数々は、事実・噂・陰謀論を含めれば、英雄譚よりもずっと多く語られていた。
アシュレイの微笑みが、ほんのわずか……困ったようなものへと変わる。
これもきっと、私にしか気づけないほどの些細な変化だった。
どこか申し訳なさそうで、諦めにも似た、心苦しい色を帯びている。
ホルステッド先生の言葉を皮切りに、ミーティングルーム内の空気は、はっきりと敵意に傾いた。
ついさっきまで宙を漂っていた埃のような不満や警戒が、明らかな輪郭を持ちはじめたのだ。
誰もが言葉にはせずとも、『そうだ、そうだ』と心の中で頷き、『もっと言ってやれ』と背後から焚きつけるような気配を渦巻かせている。
……ホルステッド先生は、こういうときに得意げな顔をしない。
一匹狼の彼は、誰に同意されようと、賛同の気配があろうと、態度を変えることはない。周囲の空気に乗じて言葉を重ねたり、自分の正しさを誇示したりするような人ではなかった。
彼はただ、自分が言うべきだと判断したことを、必要なだけ、必要な形で口にする。それ以上でも、それ以下でもない。
だからこそ、誰よりも静かに手強い。
アップルトン校長は、器用に白目を剥いてニコ……と笑っていた。もう心と胃の容量を超えてしまったらしい。
「……ベネット。お前はどう思うんだ」
校長に意見を求めるのはもう無理だと判断したのだろう、ホルステッド先生が私に視線を向ける。
……私?
正直、こう言われるまで、私の心はここにあらずだった。
でも、そうか。
だって、アシュレイが私の……。
私の補佐になるわけで……。
アシュレイが、私の、補佐………?
補佐…………。
補佐………………。
…………。
………………。
…………や。
「や……」
「や?」
ホルステッド先生の眼光が鋭くなるのを感じた、その瞬間――。
「やったぁ!」
私は、心のままに喜んだ。
だって、なぜなら、かのアシュレイ・ソーンヴェイルが補佐になる!? そんなの、頼りになるに決まっている!
「リリー・ベネット!! ……相も変わらず能天気な怪力娘が!!」
ホルステッド先生が怒鳴るや否や、給湯スペースの茶葉棚がバァン! と勢いよく開き、そこから紅茶缶ビュンビュンとこちらへ飛んできた。
私は腰の携行装具から愛用の杖を引き抜くと、飛来する十数個の紅茶缶を宙でピタリと止める。
一つずつ手早く検分してから、「あ、今日はこのフェアリー・ドリーム・キャロルの気分です!」とウキウキで注文する。杖をひと振りして、すべての缶はふわりと棚へ戻っていった。
ホルステッド先生は「くそっ!!」と舌打ちしながら、それでも渋々紅茶を淹れに向かう。彼は紅茶を淹れるのが格別に上手い。アシュレイのカップに入っていたのも、きっと先生のブレンドだろう。
「ホルステッド先生は、怒るとああやって紅茶缶を投げつけてくる妖精みたいな人ですから、気にしないでください。ソーンヴェイルさん、おかわりはいりませんか? いらない? ああ、気に入ったお茶缶があったら、このあと好きに持って帰っていいですよ。あれ、全部校長のポケットマネーで補充されてるんですけど、みんな普通にくすねてますから。私も自分の教室にいくつかあります」
そう言いながら、私は白目の校長の位置を少しずらして、会議机の椅子を引き出し、アシュレイの隣に腰を下ろす。
「それでソーンヴェイルさん、あなたの防衛魔術に対する造詣の深さは、私も良く存じています。けれどそうは言っても、観測局の業務と教員の業務とでは、勝手がかなり違うと思うんです」
私は再び、杖を軽くひと振りした。
すると壁沿いのキャビネットがカタンと音を立て、中から書類が一枚、また一枚と滑るように引き出されていく。別の棚からも必要な紙束だけがひらりと舞い上がり、空中で緩やかな弧を描きながら、こちらへ向かってくる。
書類たちは、私の正面に順に着地した。そのすべてが整然と重なって、ほどよく厚みのある紙束がきれいにまとまる。
私はその紙の山に軽く目を落としてから、まだ隣で立ち尽くしていたアシュレイにも着席を促そうと顔を上げた。
彼は、完全に呆気にとられていた。
ぽかん、と、目を丸くして。
すっかり洗練された大人の雰囲気になっていたはずなのに、こうしていると、不意に学生時代の面影が垣間見えてしまって思わずキュンと……いや、いかんいかん私の馬鹿なにを考えてる。
「ソーンヴェイルさん」
アシュレイは、はっとしたように瞬きを一つして、私に促されるまま隣に腰を下ろした。
私も気を取り直して、説明を続ける。
「それでまずは、業務内容の認識をすり合わせておきたいんです。……えーと、授業そのものももちろんなんですが、私たちの業務って、とにかく事務仕事が多くて」
そう前置きしつつ、私は机の上に資料を順に並べながら続ける。
「ソーンヴェイルさんにも、たぶん……主にそれを手伝ってもらうことになると思います。たとえばこれが、今週の実技演習で使う固定式障壁柱と魔力安定石の申請、返却報告の書式。で、こっちが魔力測定器の運用マニュアル」
さらにもう一束、横から滑らせる。
「これが、採点・実技評価のモデルですね。魔力波形や詠唱時間をまとめて、採点基準と照らし合わせて記録します。項目が多いので、慣れるまではちょっと大変かも」
そして最後に、もうひと山。
「で、これが週報と月報、それと魔法省への報告書の雛型。週報は校内提出、月報は魔術倫理局宛て、報告書は魔法省直属です。それぞれ提出先が違うので、フォーマットも語調も全部違うんですよね……」
正直、この三種の報告書こそ、教員の間で発狂しかけるほど面倒な事務仕事だった。
何がって、フォーマットや語調が異なるのはもちろん、とにかく量が多い上に――安全性レポートは主観に寄りすぎてはいけないし、かといって表現が曖昧すぎてもいけない。推測表現なんて一行でも入っていれば問答無用で差し戻し。名称の表記揺れも駄目。用語が提出先の機関とズレていたら即アウト。
とにかく、何か一つでもケチがついたら最後、即・差・し・戻・し。
考えただけで胃が痛い。
私の顔にじわじわ闇が貼りつこうとしたその時、横から声がした。
「……母式をお作りしましょうか?」
アシュレイだった。
……アシュレイだった。
口を、開いたのは、アシュレイだった!!
瞬間、壁際から「キャアアアアア!!!! 喋ったああああああ!!!!」とティアナ先生の悲鳴があがる。続けざまに、教員の半数がワッ!! と一斉に沸いた。いやあなた方、本来の目的を見失ってはいない!?
淹れた紅茶を運んできてくれていたホルステッド先生も「うおお!?」と驚愕のあまりカップを取り落とす。いやパリン……じゃないよ割らないでよ! それ私のカップじゃないか! お気に入りのやつ! 青い花柄の可愛いやつ!!
……が、私の心にあるのはただ一つの予感だった。
そう、予感がする。
これは救世主の言葉だと。
「……母式……?」
アシュレイが頷く。
「はい。観測局内でそう呼んでいる、全任務報告の共通テンプレートです」
そう言ってアシュレイは、足元のバッグからタブレット型の魔導端末を取り出すと、軽く操作をする。
「校内週報、倫理局月報、魔法省技術報告──それぞれ提出形式や文体は違いますが、根本の記録項目はほぼ共通です。つまり〝出力形式〟だけが違うのであれば……」
アシュレイが端末を弾くように操作すると、空中に三種類のフォーマットが展開された。
「記録項目を統合し、母式として定義すれば、一度入力するだけで、それぞれの機関向けに自動変換できます。文体選択も可能です。丁寧体、報告体、定量報告様式」
宙に浮かぶテンプレートが、まるで枝分かれするように姿を変えていく。
「例えば、『多少の揺らぎ』という表現なら自動で『五パーセント未満の変動』に変換されます。『結果良好』のような曖昧な評価も、省向けには『パラメータ超過率二十七・四パーセント、異常なし』と具体的な数値に落とし込まれて出力される仕様です。生の数値を入力すれば、〝意味のある比較値〟へと変換されます。推測表現や主観語尾、名称の表記揺れも検知して補正可能です。私が観測局で使っていたものを、少し学校向けにカスタマイズすれば――」
「お願いします」
私は一も二もなく返答した。
断る理由がない。
どこにある。
アシュレイ・ソーンヴェイルは嘘をつかない。なら、この〝何でも自動で整えてくれる夢の報告書生成マシーン〟は本当に実現するんだろう。
「承りました」
アシュレイは静かに頷く。
……ただ、ふと気がかりがよぎる。
「でも、ソーンヴェイルさんが大変じゃありませんか? 元になるものがあるとはいえ、その、整えるのも、手間がかかるんじゃ……?」
「問題ありません。あらかじめ多機関対応と用途変更を想定して設計してあります。観測局より項目も少ないので……そうですね、一時間ほどいただければ」
「お願いします」
「はい」
ミーティングルーム内は、さっきまでとはまるで違う沈黙に包まれていた。静かで……しかし明らかに熱を帯びている。全員の心の声が聞こえるようだった。
『う・ら・や・ま・し・い』。
それ見たことか。
私は優越感にひたった。
こうなるのは当たり前だ。この男を誰だと思ってる。アシュレイ・ソーンヴェイルだぞ。
アシュレイは、私が出してきた書類に目を落とし、そのうちの一点で視線を止める。
「こちらの、防衛魔術の実技における、演習中の障壁展開・魔力強度・崩壊タイミングの記録ですが」
トン、とその長く美しい指で一枚の書類を示す。
「魔力波形の記録と障壁の安定度に、〝発音の遅延〟や〝詠唱時の意識のずれ〟といった要素も紐付けてグラフで可視化しておけば、瞬間的な崩壊判定の際、その原因や癖が一目で分かるよう整理できます。先生の実技所見の参考資料になるかもしれません」
さらりと続けながら、アシュレイの声は一定で静かだ。
「それに、〝発声・魔力圧・集中率〟の相関データは比較的取りやすいので、成長指標としての数値化にも適してます。個別の記録としてまとめれば、そのまま成長データにも自動反映可能です。──あくまで補助的なものですが」
「お願いします」
「はい」
私は一も二もなく返答した。
つまり。
生徒が魔法の授業で障壁を張るとき――〝魔力の波〟や〝声の出し方〟、〝集中できていたか〟といった細かい要素まで、視覚化して示してくれるというのだ。
そしてそれを見れば一発でわかる。
「あ、この子はこの瞬間に集中が切れたな」とか、「詠唱がズレたから崩れたんだな」とか――。
魔法省の試験評価でも通用するレベルである。
もちろん、私自身も魔力波形の微細な揺らぎを見逃さず、一人ひとりの生徒について、展開時の癖、詠唱の速さ、杖の動きのズレなど、逐一記録してきた。
……だが、それには決定的な欠点があった。
読み返しても、その真の細部は『私にしか分からない』のだ。他人が読んでも活用しにくいのである。
今は主に六年生を教えていて、その面々も去年からずっと見てきた子たちだから良いものの、引き継ぎとなると頭を抱える案件だった。
その点、アシュレイの魔導構成術式は、可視化と分析に長けている。
そして何より、彼の美学、『再現性』を追求しているところが強い。
一定のテンプレートとデータ構造で運用されれば、誰が見ても同じ判断に辿り着ける。
主観差が生じにくいのだ。
……アシュレイがいるうちに、彼から学べるだけ学んでおかなくては。
もはや、学生時代のように張り合おうという気持ちはなかった。
大人になった、というのもあるし、なにより、自分が『ちょっと周りより勉強が苦じゃなかった凡人』だと、ようやく腹をくくったからだ……。
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誤字脱字、許されないほどの文章の乱れを修正するのに手こずっていますが、もし最後までお付き合いいただけたら、とても嬉しいです。