二番艦 「軍神召喚」
<前回のあらすじ>
自由な船を造りたい。そんな夢を持つ船舶工学大学生「碧」は自らの夢が完全には叶わないことをわかっていた。しかし少しでも夢を叶えるために大学に通い、いつもの様に図書館で海洋本コーナーを眺めていた。そこに古い本を見つける。中世頃に作られたような古い本を開くと碧の体は光に包まれて消えてしまった。
「…おぉ…成功…した…」
朦朧とした意識の中で誰かの声が聞こえる。一人ではない。大勢のざわめき声が碧の耳に響く。
(何が起こった…俺は本を開いて…そうだ…確か突然下から光が溢れて…)
碧は重い瞼を開く。自らの夢が叶わない事を悟りきっている暗い目に天井の光が反射する。
「なんだここ…?この天井…明らかに図書館ではない…」
豪華絢爛な天井、宝石の様にきらびやかなシャンデリア、まるで中世ヨーロッパの王宮の様だ。
突然の出来事に唖然としていると、大きな幼い声が部屋中に響き渡る。
「静まれ!」
先ほどまでのざわめき声がウソのように静寂に包まれた。碧は仰向けの身体を起こし、大きな声が聞こえた方向に体を向ける。
上質そうな紅のマント、数々の美しい装飾が施された黒い軍服、威厳のある姿をした一人の男の子が自分より高い位置に立っていた。青色の髪に白い瞳、とても愛らしい整った顔をこわばらせている。
その後ろには2つの大きな旗が明りに照らされ、煌々と輝く。
左右には大勢のローブを被った人々が男の子を直立不動で見つめていた。
男の子は2段ある台の階段を降り、碧に向かって膝まずき、少し嬉しそうな声でこう言った。
「軍神さま。よくぞ起こし下さいました。僕はレヴァンクレス皇国皇帝 エゼリオン・レヴァンクレス。軍神さま、あなた様をこの世界に召喚させていただいた者でございます」
ここまで読んでくれてありがとうございます!小説書くのって思っていた以上に難しいですね。とりあえず異世界転移まで書けたので投稿することにしました。本当に少ししか話進んでないですが楽しんでいただけたら幸いです。




