掃除屋

氷山に囲われた国、氷の国(イズア)。
国土の70％が氷である国は長年王族と民が手を取り合い、自給自足で国を成り立たせていた。
だが、当代の国王は豪華絢爛を好み、色事を好み、国庫は自分自身のモノだと傲慢であった。やがて、足りなくなった国庫を増やすため増税され、民が支払えなくなると他国から奪おうと戦争を仕掛けることにした。
その戦争は突如として為され、相手国・宝石の国(ギノア)は一部領地を奪われた。それに気を良くした国王は隣国周辺に戦争を大体的に仕掛け、その戦争は十年近く続き、各地で戦争に付随した小競り合いも起き始めた。
そんな中、国王を諌め、国王の代わりに各地へ謝罪に赴いていた王子が全てを放棄した。そして王子は戦争に自ら立つ国王を処刑し、国を奪い返した。
国を奪い返した王子は王になり、国を立て直し始める。
これはそんな王子の過去と未来のお話。