プレゼント勝負
というわけで当日。
俺は少し緊張しながら、プレゼントを持っていた。
小鳥遊はどこか困惑した様子で、けれどどこかドキドキした感じで俺たちを見ていた。
「それでは、プレゼント勝負! 開始やで!」
鳳が何故か嬉々として司会をしている。
空き教室ではあるが、よくもまあ学校内でこんなテンションでいられるものだ。
というか、俺は胃が痛い。
だが、ここは自信を持っていかないと。
「ふふふ、この勝負。もらいましたよ?」
生徒会長が得意げに俺を見てくる。
彼女の手には大きなプレゼントが握られていた。
そして始まるプレゼント勝負。
「天使様、ささ。お受け取りください」
「お、俺からも……」
「あ、ありがとうございます」
俺は半ば緊張しながら、小鳥遊にプレゼントを渡す。
というか、本当に弁当箱でよかったのだろうか。
心底不安である。
小鳥遊はどこか緊張しながら、まずは天使様の袋を開いた。
「わわ、すごい人形!」
そこには、ものすごく大きいクマの人形があった。
「私の分析では、天使様の好きなものはクマのぬいぐるみ。間違いありません」
え、そうなの。
俺全く知らなかったよ。というか、初めて出た情報だよそれ。
そうなってくると、俺はそろそろ不味くなってくる。
なんたって、俺は彼女の好きなものではない。
なんたって、ただの弁当箱なのだ。
ああ、終わった。後は宮日生徒会長様にボコボコにされて終わりだ。
そして、小鳥遊は俺のプレゼントを開く。
すると、ぱっと顔を明るくして俺の方を見てきた。
「お弁当箱! さすがは夏樹くん、分かってるね!」
「……は?」
嬉々とした表情を浮かべる小鳥遊を見て、宮日は困惑する。
自分は間違いなく正しい選択をしたはず……そんな表情を浮かべていた。
「私、ずっと新しいお弁当箱が欲しかったんだー」
「な、なにぃぃぃぃぃ!?」
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