出会い
不倫の話です、嫌いな方読まないで下さい。
太田里美はもうすぐ40歳になる普通の主婦だ、首都圏に近い住宅街に住み、会社員の夫と2人の子供と暮らしている。
慌ただしい朝をこなして、3人を送り出す。
「忘れ物ない?プリントは?」
「ないと思う」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
急に静かになった家の中、手早くゴミをまとめると、里美は二階にある寝室に向かった、ドレッサーの前で髪をとかす。
今日は10歳年下の恋人、利矢とのデートの日なのだ。
2人が出会ったのはよくある出会い系サイトだった、里美が少しの興味本位で登録したサイトに利矢はいた、暫くサイト内のメールでやり取りしたあと、意気投合してLINEへと移行、毎日の様に話を続けた、好きな映画、音楽、食べ物、驚くほど似ていた二人の会話は弾んで楽しく、その頃には里美の心はすっかり利矢に傾いていた。
二ヶ月が過ぎ、そろそろ会おうかと言う話になった、里美は少し考えたが利矢と会って話をしてみたいと言う気持ちに勝てなかった。待ち合わせ場所に向かう電車の中久しぶりに鼓動が早くなるのを感じた。
事前に写真交換はしていたものの、祖父がフランス人だと言う利矢は、実際に会って見ると背はあまり高く無いものの本当に綺麗な顔をしていて、里美は戸惑った。
拙い文章ですいません、続きます。