表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

夜陰夜会

作者: 澳 加純 
掲載日:2021/08/01

それは月の無い闇夜のこと


ひとりの娘が導かれるように 闇へと足を踏み入れた


娘が向かうのは森の奥


忘れられた館で開かれる 秘密の宴


行ってはならぬと鳴く梟の 静止の声も耳に届かない






時計の針が真夜中を告げれば 


蒼白い灯りの中 輪舞が始まる


音の無い舞踏会 


踊る貴人たちの横顔に 死の影が揺れた






迷い込んだ娘は 恐れをなして階段を駆け降りる


裾を乱し どれだけ脚を動かしても


出口にたどり着くことはない






惑う姿を見つめるのは 赤い瞳


血の色をした魔の瞳


いつの間にか背後に忍び しなやかに娘の身体を絡め取る


悲鳴を上げる いとまもない


そして耳元で囁かれる 低い声




「ようこそ 夜陰夜会へ」




禁忌の瞳の奥底に 一瞬 せつなさが見えたのは気のせいだろうか


青薔薇が誘う罪の香りが 娘の意識に絡みつく






囚われたなら 魔の虜


首筋を差し出し 甘美な恐怖に身悶えるだけ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 最初は聖飢魔IIの『蝋人形の館』を連想し、次に吸血鬼的な何かを想像しました! もう引き返せませんね! 加純さんは文章まで耽美ですぞ!
[良い点] なんとも妖しげで、少し官能的な雰囲気が素晴らしいです。大人向けの童話やおとぎ話といった感じがしますね。
[一言] 『夏の夜の恋』でこの内容は意表をつかれました。良い意味で驚きました。ミステリアスな浪漫を感じます。 素敵でした。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ