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十八話

前話はすいません。今回は間に合ってよかったです。今後はやはり一週間更新になりそうです。読んでくださっている方はお付き合いをお願いします。

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「いかんな、少し話が脱線気味だ。つまり一つを極めきる度量が恐らくない故、一つの事を極めるのではなくあまたの技を知識でもって術を深めるべきとそう考えた。いうなれば広く浅く。一応なぜこんなことを言うかと言えば、剣術単体でアレクに教える事があるとすれば単純に言えば単純な剣術、技や戦い方。戦術、如何に戦うか。肉体鍛錬といった所か。悪くはない、が良くもない。剣才はもっと時をかけてみるべきかもしれないが、度胸やひらめきが欠けている。それは資質とみる事もできるが臆病である事は命のやり取りという酔狂の極みにおいて明確な欠点である。達人に至る道は己より強い者と立ち会う過程も多くの者にとって非常に重要、これを欠く或いは満足にこなせない、そんな病は厄介だ。だが、先程の戦い、生への執着、冷静さ、こなし続ける胆力、継続力…強くなる素地はある。なればこそ、と言う訳で剣とは限らず技を鍛える武芸者としての道も十二分にあると思っている。そこで私が考えた道筋は一つの事を極めその武器でもって相手を確実に屠る姿ではなく、武術の基礎としての逃げを極めどの様な状況にでも対処をし、戦い続ける事により目的を確実に達成するその様な姿が最善ではないかと思うのだ」


長々話したと万葉はため息をつく。

ぼそりとそんなに年は取っていないつもりだったが、と口からもらす。

一応話を聞いているがどうにも気の抜けた様子のアレクを見て


「今後を決める話だ。全く分かっていないと言う訳ではないと思いたいがまあ纏めるとだ…一つ私が教えられる剣術を極めつくす道、私としてはお勧めしないがな。二つ目は私の教える剣術以外でも文字通りあらゆる術理を学ぶ道。どちらも険しい道のりだが私としては後者の学びを広くとる方を進める。私個人で教えを説くのに限界があると思うのもそうだが、一つの事を極める事には限界があり限界を超える事の厳しさは判っているつもりだ。だからこそ決して手を抜くわけではないが、限界を目指しつつ一方で極めきらない。覚える事、他につなげることに注視し、ひたすらに集積する。過程は似ている部分も多くあるだろうが、より雑食である分隙だけでは、目的意識だけでは続かないたぐいだと思っている。だからこそ目指す価値はあるとも、二者の道を比較すればこちらの方がより強くなるだろうと、そう思える…。」


万葉はそこでようやく話をやめた。どこから持ってきたか飲み物と椅子を持ってきて、くつろごうとすると共に、こちらにも勧めてくる。纏めようのない万感の思いとも取れたが、その長いと少々重たい話に少し疲れてきていた。

だがあまりある思いに感じる物と、自分の人生を決めると思えば意識せずにはいられない物もあった。


…簡単に纏めてみれば一芸特化か、武芸百般のようなスタイル、どちらがいいかと聞かれているのだと考えた。そこでやはり気になるのはどちらの方が強くなれるのかという事であった。やはり単純でも強さはステータス、気になる点だ。先程の話から間違いなく後者を勧められている事は判るが一方で強者に勝だとか、器用貧乏だとか、芸は一芸に限るという常識からすれば逆行するような進め方ゆえにやはり気になる点は多い。


「担当直入に聞くがそれで本当に強くなれるのか。その鍛錬の方向性はよく器用貧乏と、それを目指す事は愚かしいとされている事だと思うが」


万葉は予想していたか、特に悩みもせずに即座に答える。


「確かにその通りだ。だが一方で器用貧乏を乗り越えれば万能、分り易い最強ではないが、無敵を目指せる選択肢だ。鍛錬をすることで弱点を消していき、器用貧乏にならないように多芸を磨き続けなければならない、難しい道だが、基礎的素養として、冷静さや諦めない事等は当然、常に選択が見えている事が重要だ。恐らくその点でアレクは有利だろう。のちから得られるものも多いが、それと使いこなせることは違う。自然と使えている者は大半が素質があると言っていい。これは一芸を極める事に才能が無いから言っているだけではなく、その素質をただ見逃すのも惜しい故に言っている。そのつもりだ」


万葉の言葉は単純明快、難しいができれば強いと。その一方でそれが為せる素養が有ると。ゲーム的に考えれば恐らく時期次第だろうが問題なく才能が開花出来る事だろう。同時に先程の戦闘はやっていてタイミングの取り方などは難しかったが、読み合が濃くて楽しかった、そう思えると同時に出来る事の少なさにストレスを強く感じた。

強くなるというだけでもできる事は増えるのであろうが他ゲームもそうだが手札は多いと思っている質だ。その事を考えれば、このゲームのAIもいい所をついていると思った。


「…判った。だったら、おれは多種多様な技を使いこなして、負けない戦士となろう」


その言葉を発した瞬間、視界が暗転する。



状況は直ぐに理解できた。模擬戦、もとい万葉から教授を受けるのである。その内容はまず基礎となる武術を教えようという物であった。


「まずアレクに最初に解く教えは難解な物となるだろうがよく聞き、考えろ。物事は単純且つ分かり易く、技を使わず柔軟に、されど手数は少なく、だ。もっと簡単に言おう、最適化された動きに技はいらず、最小限度の手数で勝て、目標を達しろという事だ。今から教えていく事は確かに多種多様な技と戦い方だ、だが絶対にその中で戦いの基礎を見失ってはならない。技は手段、道具であり、戦いの本質ではない。気を付ける事だ」


そこで万葉は一旦言葉を切る。その後、もう一度間合いを測るかのように少し目を動かす。


「さて、間合いを、戦いの場を整えてから聞く事ではないと思うが今から教えられることは何だと思う」


万葉の問い。「単純に考えれば万葉の本領、剣術だろうと思っていたが丸腰である事を考えればやはり拳術か何かか、東方には多くの拳闘法があると聞いているがそのどれかをという事か」


片目だけつむる動作。如何にも様になっていると感じつつ、その様子は正解を示す者でない事は明白であった。


「確かに東洋の武術、或いは拳闘術とでもいうべきものではあるが、同時にこれ自体は別に此方でも珍しい物ではない。しいて言うならばそれを体験する機会の関係で東洋の方が洗練されている事も多いが基本的にはどこも変わらずと言った武術だ。根は同じ活動用の思想だからな」


そこで万葉は語る事を辞める。もう一度答えてみろという事だろう。


「どこでも変わらないか。少し思いつかないが、やはり拳闘系か、武器術の類は地域によって大きく違うからな。所謂殴りを重視するような体術、拳闘術しか思い浮かばない。だがそれは違うんだろ、ならそうだな、やはり思いつかないな」


そこそこ長く考えたが思いつかずそのままリザイン(降参)を宣言する。


「惜しい所をつくな、まあ拳闘術にとらわれた事は間違いだったな。どこにでもあるものという意味では間違いではなかったが。…答えは組内術だ」


組内術、あまり聞かないものだが、所謂組合系の物、例えば柔道の柔ら部分だろうとは予想がつくが…。


「わかっていないようだな。まあ、鎧拳闘で伝わればいいが。…その言葉通り、鎧を着た状態での超接近戦、組合の距離でいかように戦うかを体系立てたものだ。これは幾つかの技と呼べるものがあるが基本はひどく簡単で転ばせて仕留めるだ。では少し体験してみようか」


その言葉と共に万葉は何の気負いもなくこちらに近付いてくる。その何の脅威もない状態に、経験的に異常に恐怖を覚えるが、まずは距離を保つ為の攻撃を行う。


アレクの右ストレート、当たり前の様に回避をされる。ここまでは予想済みだとアレクは、左のストレートか、その回転を生かし右蹴りを行うか考えていた…。


~continue~








文章力が少し上がったと思ったら、一気に下がったように感じる今日この頃。反省を生かしていきたいですね。取り敢えず今回はここまで

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