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序章

初投稿です。後、基本ベースは読みたかったものを重視するので、間違いなく人を選びます。読み専だったので色々覚束ないかもですがよろしくお願いします。感想など自分は使ったことないので返信できるか非常に怪しいですが、できる限り対応はするので、遠慮なくお願いします。

自分の文章力のなさにより、内容が薄い、量も少ないとなっておりますがお許しください。その内、絶対に書き直させて頂きます。お付き合いをお願いします


真っ暗で深い深い闇。何も見えず真っ逆さまに落ちていく…。

だがそこに不思議と不安はなく、母に抱かれるという表現ほど適切な言葉を思いつかない安心感と温もり。そして、これから始まる冒険への期待感。

長いような短い様な時間の中、その時はやってくる。

「…ようこそ、このインフレした世界へ!!あなたの為したい事、為したいがままに。あなたの行く道に望まれる結果がありますように!」

少女の声と共に目は開かれ、青い空、所々存在する白い点…風を切り落ちる体、少年の冒険は今より始まるのである…Now loading…


少し時を巻き戻す。

彼、居織純(いおりじゅん)はゲームが好きだった。とはいえ、熱狂的にゲームばかりをやる、というわけではなく、あくまでも趣味の範疇での“ゲーマー”ではあったが。そんな彼は残念ながら諸々の事情により常時金欠であり、所謂紹介サイトなどをよく利用する、後追い型のユーザーであった。

「…ん?これって、一時期有名になってた、あ~…」

トップニュースとでもいえばいいか、とあるゲームについて論争が巻き起こっていたのである。議論の発端は、第三世代ハードであの“インフレワールド”の続編販売決定!?という物であった。

VRという物その物の技術進歩が数年前に存在し、それ以前の最新を第二世代と呼び、今の最新の技術を用いて作られたVRハード、システムなどを第三世代といった。しかし、様々な利権関係などの関係で娯楽関係、特にゲームの様な物は中々新しいVRハードでゲームソフトが販売されない、という状態が続き、第二世代でもっぱらゲームソフトが作られる中、そのゲームは第三世代VRハードのゲーム、それも大ヒット続きの三世代ハードの三作品目という事で、期待が否応無しに高まる中、そのタイトルが問題であった。

「よりにもよってこのゲームが、第三世代でリメイクか」

彼が、そうつぶやくのも無理はない。このタイトルはプトアアルというマイナーすぎる会社により制作され、そのクオリティ等から一部ファンに熱狂的な支持を受けたが、販売元の企業が小さい事もあり、アシストシステムを使った上でも運営が困難と、一番の売れ筋、MMO等ではなく、個人向けのソフトとして売り出したのである。

存外にVRという物は社交性を高め、結果として一人用のソフトの売れ行きが、存外に伸び悩んでいる背景もあり、名前が存外に知れ渡っている反面プレイしている人間が少なく、その不透明性が憶測を呼ぶ原因となり、個人用ソフトを売り出した理由も含め、他二タイトルと比べ、有名でないタイトルである事も災いし、紛糾とまでは言わないものの提示版などは荒れてしまっていた。

期待感の裏返しが大きくゲームに関係する人間全員を舞い込んだちょっとした騒ぎになっていたのだ。

そして何よりも大きな問題が、α・βテスト等の情報を吹っ飛ばし、約二か月後に販売が開始されるというのだ。

はっきり言って不満はある。彼は、典型的なVRMMOユーザーといっていい。事前情報からすると個人プレイ専門になる可能性がある事、彼はしていない側のユーザーであること。出てくる不満不安の数々。

されど、それらの不満はある種些細な問題である。彼は、第三世代VRの導入を一か月と少し後に予定していた。ある意味これは運命かもしれない。

一部に熱狂的なファンを生み出したそのゲームに興味がわかないわけでもない。第三世代は初めてプレイする。やりたい理由もエトセトラである。

「…うん。きっとこいつは買いだ。うし」

彼は、このゲームをプレイする事を心に決めた。

それは後追いを基本とした彼に取って珍しい、販売日に購入するという事など、彼にとって珍しい事は数あれど、誰がそれを想像できただろう。後に彼も含めた多くの人を巻き込み人生を変えて見せたと言わせるそれはもうすぐである。


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