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僕が城主!?

「と言うことで、水波くん! 君にはこれから俺に代わってこの城の主になって貰いたい」

「はあ、主ですか……」

 はぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!

 ちょっと待ったぁ!

 この人。今、どさくさに紛れてサラッと凄いこと言わなかったか!?

「あの、よく聞き取れなかったんですが、もう一度言って貰えますか?」

「俺に代わって城主になれって」

「どうして僕が城主にならなければいけないんですか!」

「どうしてかって? それは君にとってメリットがあるからだよ。それも三つあるんだぜ」

 高城先輩は右手の指を三本立て、僕にビシッと差し出す。

「一つは水波くんが城主になる事で、他国からの侵略の抑止力になる」

「いやいやいや、僕のステータスで抑止力になるなんて絶対に無いですから」

 先輩は僕に近づき肩に腕をまわしてくる。そして、悪巧みを考えているような、なんとも良くない顔つきで小声で話しかけてくる。

「だからさあ、そこはさあ、偉大なる前城主の俺の能力を全て継承したとか何とか言えばいいだろ!」

「えっ! 本当に高城さんの能力を継承出来るんですか?」

「んな都合良い訳ねぇだろ。そういうふうに言ってごまかしてとけって話だよ」

「いや、そんなの絶対にバレますって!」

「アライアに協力を仰げばなんとかなるって。それに、水波くん。君も見ただろ。キルト城下の様子を」

 ああ、そうだった。この城の城下に住む人達の活気と笑顔に比べ、圧倒的に大きい街なのに生活感すら感じられないキルト城下の人達。今、城主が代わって今までのように生活出来なくなるのは、ここに住んでいる人達にとっては苦痛以外の何ものでも無いと思う。

「水波くんもここの人達にあんな風になって欲しくは無いだろう」

「それはもちろん」

「じゃあ、決まりだな」

 何だかうまい具合に話を進められている気がするけど、城下の人達の顔を思い出すと、やっぱり何とかしてあげたいって気待ちになるんだよな。

「それであとの二つは?」

「もう一つは、一応曲がりなりにも一城の主なので、色々な情報が入ってくる。良いものも悪いものも含めてだ。情報を制するもの世界を制す。って誰かが言ってたような言って無かったような……」

「どっちなんですか!?」

「まあ、どっちでもいいんだけど」

 どっちでもいいんかい!

「そして、もう一つ。これが今回の目玉だ! これはそこいらに転がっている奴らには絶対に出来ない事だぞ」

 これは何か期待出来そうだ。城主という立場であることによって、この世界良くなり、みんなの幸せになった姿を見つつ、僕と先輩が元の世界に帰るとかかな?

「その城主じゃないと出来ない事って何ですか?」

「それは……」

「それは……?」

「ハーレムだ!」

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