波乱含みの試合前日2
カイエンとヘイが見知らぬ男に案内されて辿り着いたのは、ホウチン市街地を数ブロックに渡って取り囲んでいる木製の塀の一角であった。
木製とはいっても板塀のような薄っぺらの間に合わせではなく、分厚い木材をふんだんに使用した、高さにして5メテルはあろうかという本格的なものだ。手掛かりになりそうな突起なども見当たらないため、霊紋持ちでなければこれを乗り越えることは難しいだろう。
塀に設けられた出入り口のすぐ脇で長机を出して受付作業をしていた事務員達は、受付最終日で残り時間もあと僅かということもあってか若干弛緩していたものの、男に連れられたカイエンを見つけると一瞬だけ「おや?」という表情を見せたが、すぐに営業スマイルを浮かべて声を掛けてきた。
「ようこそトウガン武術祭出場受付へ。出場希望の方ですか?」
「ああ、よく分からないけどそうらしい」
「よく分からない、ですか?」
予想外の返答に、事務員の声が訝しげなものに変わる。そこに、カイエンをここまで案内してきた男が口を挟んだ。
「この兄さんは武術祭に出るのが初めてらしくてな。細かい仕組みは全然知らないみたいなんだよ。あんた達から丁寧に説明してやってくれないかね」
「ああ、そういう意味でしたか。承知しました。しかし珍しいですね、賭博専門のあなたが選手の案内を率先して行われるなんて」
意図したものではないのだろうが、人によっては皮肉とも受け取られかねない事務員の言葉にも、男は気にした素振りもなく意味深な笑みを浮かべてみせる。
「おいおい、武術祭が盛り上がって欲しいと思ってるのは俺だって同じだぜ。この兄さんは右も左も分からねえ素人さんではあるが、俺の目に狂いが無ければそこそこ良いところまでは勝ち進めるんじゃねえかと睨んでるんだ。そんな逸材が受付できなくて出場を逃したとあっちゃ、賭ける方も賭けられる方も大損ってもんだからな」
「はいはい、分かりましたよ。おっと、話し込んでしまって申し訳ありません。出場者の御名前と流派を伺ってもよろしいでしょうか?」
男の長広舌を半分ほど聞き流しつつ出場者名簿の最終ページをめくった受付係は、カイエンの外見的特徴をさらさらと書き込みながら名を尋ねてきた。
隠し立てするような情報でもないため、勿論とばかりに頷いて答える。
「いいぞ。俺は九鬼顕獄拳のカイエンだ」
「九鬼顕獄……? ああ、失礼致しました。寡聞にして初めて耳にする流派名だったもので戸惑ってしまいました。ともあれ、受付は完了です。ここから先は別の者がご案内致します」
そう言って促された先を見てみれば、受付が終了したのを見て取ったらしき係員が小走りに駆けよって来る。どうやら彼に付いていけということらしい。
そこでカイエンとヘイは振り返ると、道案内を買って出てくれた男にヘイと共に感謝を告げた。
「案内してくれてありがとうな」
「わふっ」
「いいって事よ。感謝の気持ちは試合で勝って示してくれりゃ、それで」
「おお、任せとけ」
気軽に安請け合いするカイエンの返答に苦笑すると、男はやり遂げた顔でその場を立ち去った。
その背中が通りの果てに消えるよりも先に、カイエンも係員に呼ばれて塀の中へと足を踏み入れるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
カイエンがまず連れて来られたのは、塀の中でも一際巨大な建物の一階に設けられた大部屋であった。
面積だけではなく天井も高い。これだけの大きさならば百人を超える規模でも軽々と収容できるだろう。
そんな大部屋に入ってすぐの所で、係員は滑らかに切り出した。
「カイエン様は本武術祭への出場は初めてとのことですので、順を追って説明させて頂きます」
「おうよ、説明されるぜ」
「武術祭は予選と本選から成り立っています。予選を勝ち上がった選手と前回優勝者等のシード選手、合計十六名が本選への出場資格を得ることになります」
「ふんふん、十六人だな」
「はい。予選は参加人数にもよりますが、大体五、六人を一組として、その中で勝ち残りを目指すバトルロイヤル。対して本選は一対一のトーナメントとなります。ここまではよろしいでしょうか?」
「ああ、バットローカルだかトリートメントだかはさっぱりだけど、とりあえず勝てばいいんだよな!」
「……ええ、間違ってはおりません」
明らかに理解できていない返事なのだが、深く踏み込むと泥沼にはまるという予感が働いたのか、係員は冷や汗を垂らしながらツイッと目を逸らし、説明を続ける。
「試合前はこちらの大部屋で待機するようになさってください。試合直前になりましたら我々が名前をお呼びしますので、誘導に従って各自の控室へ移動していただきます」
「ほうほう、呼ばれたら付いて行けばいいんだな」
「左様です。試合の形式は武器、防具の持ち込み可の無制限戦です。毒物の使用や対戦相手の殺害も場合によっては許容されますが、最初から殺害を前提とした戦術や観客も巻き込むような無差別攻撃は失格となりますのでご注意ください」
「分かった。洲亀に乗ったつもりで任せとけ」
どんと胸を叩いて請け負うカイエン。洲亀が何なのか分からず首をかしげる係員。
奇妙な沈黙が落ちかけるが、係員は気を取り直すと最後に試合ルールについて説明した。
「なお、勝敗は降参、気絶、死亡によって決します。それ以外にも、審判から見て明らかに勝負がついたと判断された場合には、降参を待たずに決着が宣告される場合もございます。これについては、嬲り殺しを避けるためのルールですのでご了承ください」
そこで言葉を切りカイエンの様子を窺う。
カイエンが頷くのをもって返事と見做した係員は、「会場をご案内します」と告げて移動を始めた。
薄暗い廊下を通り抜け、控室の並ぶ一角を案内すると、係員はカイエンを伴って建物の外へと踏み出した。
「はーん、随分と広いんだな」
「わんっ!」
カイエンの漏らした感想通り、そこはだだっぴろい空間であった。ホウチンに入都してから初めてとなる広大な敷地に、ヘイも若干興奮した様子で同意とばかりに一声吠える。
塀で囲まれたこの区域のうち、大半がこの会場に使われているのだろう。観客席と思われる無数の座席が階段状に四方を囲っている。
観客席の最前列に設けられた手すりを超えると、薄い砂の層で覆われた地面が顔を覗かせる。興奮した観客が落下した際の備えのようであり、選手が試合を行う舞台は会場の真ん中辺りに堂々と鎮座ましましていた。
そこだけ残して周囲を掘り下げたのか、あるいは逆に盛り土を行ったのか。観客席と同程度の高さに一辺三十メテル程の正方形の舞台が設えられている。
舞台は本番に備えて綺麗に整備されていたが、そこに染みついた過去の激戦の匂いが霊紋を刺激し、カイエンは思わずぶるりと身震いしてしまった。
なるほど、伝統があるというのは嘘偽りではないらしい。
常人ならばただの気のせいと断ずるかもしれないが、霊紋持ちならばこの気配に気付かないということはまずあるまい。
無数の血と汗、そして精霊の残滓が幾重にも折り重なり、人工の霊叉地とでも呼べそうな程に濃密な空間を形作っている。
その時、空気の破裂する乾いた音が、舞台に引き込まれていたカイエンの鼓膜を連続で揺さぶった。
霊紋に集中していた五感が復帰し、そこで初めて舞台の上に何者かがいる事に気付く。
舞台の上にあったのは二つの人影だ。
一人は筋骨隆々とした四肢を惜しげもなくさらした巨漢だ。見るからに武骨といった粗野な風貌で、顔中を走る無数の傷跡が見る者に圧迫感を与えている。
もう一人は巨漢の前に立つには違和感しかない青年だ。身長は百八十セテル後半といったところか。鍛えてはいるようだが遠目に見ても線が細く、甘いマスクは巨漢のそれとは正反対と表現しても間違いではない。
そんな二人が対峙している様は、一見すれば巨漢が青年に対して理不尽な暴力を振るわんとしている風にも映るかもしれない。
だが、事実はまったくの逆であることは、巨漢の額から止め処なく吹き出ている脂汗が証明していた。
「フンッ、ハッ、セヤッ!!」
縫い止められたように前進を拒む両足を叱咤し、巨漢が青年に肉薄して拳を繰り出す。
その全身から放たれる霊紋の輝きが、巨漢が第一階梯の霊紋持ちであることと、今この瞬間に全力を振り絞っていることを余すことなく伝えていた。
対する青年は、甘いマスクを崩すことなくゆらりと両手を持ち上げると、怒涛の勢いで打ち込まれる拳のことごとくを受け止めてみせる。
その度にパシパシというごく小規模な衝突音が響くところから、カイエンの意識を引き戻した破裂音も両者の激突によるものと察せられた。
それにしても青年の腕前には目を見張るものがある。
巨漢の乱打を真正面から受け止め、ただの一度も逸らすことがない。ここまで完璧に受けきっているということは、巨漢の拳は完璧に見切られていることを意味している。
であれば防御するのではなく回避するのも自由自在であろうが、青年はあえて身を躱さずにいるのだ。
その口元に浮かぶ微笑を見れば、これが一般的にいう戦いなどではなく、鍛錬あるいはお遊びの類であることは容易く察せられた。
「なあなあ、あいつはいったい何者なんだ? あの細っこい方」
「ソウエイ様ですよ。シード選手のお一人で、本武術祭の優勝候補の筆頭でもあります。確か舞台の感触を掴みたいとかで、特別に使用許可が出ていると聞いています」
訊かれれば答えるのが係員の役目である。しかし、彼は次の瞬間、答えた事を後悔する羽目になる。
「ソウエイか。随分と面白そうな奴だな。ちょっと混ぜてもらってくるわ」
「へ? いや、カイエン様!? ちょっ、お待ちを――」
待てと言われて待つカイエンではない。
係員に制止する暇を与えることなく、カイエンは舞台中央に陣取るソウエイに向かって飛び掛かっていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
巨漢の攻撃を眉一つ動かさずに受け止めながら、ソウエイは胸中で退屈を弄んでいた。
かつて世話になった事のある知人から打診されたため、仕方なく出場を決めたトウガン武術祭であったが、ソウエイの見る限りにおいて第二階梯の霊紋持ちの姿は見当たらなかったためだ。
強者との戦いを切望しているソウエイにとって、これは残念な事実と言わざるを得ない。
あるいは第一階梯であっても技量や戦術によっては楽しませてくれるかとも思ったのだが、適当な理屈をつけて練習組手を頼んだ巨漢の動きを見る限り、少々高望みしていたようだと反省の念が浮かぶほどだ。
それでも予選前日というデリケートなタイミングでの組手を受けてくれた相手に礼を欠かさぬよう、ソウエイは一切気を抜くことなく、一つ一つ確実に巨漢の拳を防いでいく。
だからこそ、彼は新たな脅威の出現に先んじて反応することが出来た。
「その組手混ぜろー!!」
「んなっ!?」
陽気な声と共に飛び込んできた蹴りを、上体を逸らすことで躱す。しかし、想像以上の蹴撃の鋭さに紙一重で回避というわけにはいかず、爪先が頬を掠める感触がソウエイの心に火を点けた。
一方、直前まで連打を放つことに必死で第三者の介入にまるで気付かなかった巨漢は、突如目の前を豪速で通過していった人影に虚を突かれ、素っ頓狂な声を上げてその手を止めてしまっていた。
巨漢への興味をすっかり削がれてしまったソウエイは、割り込んで来た人影に視線を向ける。
闖入者は見たところまだ少年といっていい年頃で、無邪気な笑みを浮かべてソウエイと相対していた。
先程の蹴り、そしてこの立ち姿を見ただけで分かる。
この少年はかなりの使い手だ。数多の霊紋持ちを見てきたソウエイの眼力を持ってしても、実力の底を見抜くことが出来ない。
まさか武術会前日というこのタイミングで、これほど楽しみな相手に巡り合えるとは。
と、ようやくここで巨漢も状況を把握したらしく、額に青筋を浮かべて少年に食って掛かった。
「このガキがっ、一体全体何のつもりだ!?」
「ガキじゃねえ、カイエンだ。面白そうな事をしてるから混ぜてもらおうと思っただけだろ」
あっけらかんと言い放つ。あまりに堂々とした自分勝手な要求に、ソウエイは思わず吹き出しそうになってしまったが、常日頃から鍛えている不動の精神力でそれを抑え込む。
対して巨漢は一瞬で頭頂部まで茹で上がり、顔面を真っ赤にして怒鳴り散らした。
「ふざけやがれっ! ソウエイさんの組手相手に選ばれたのはこの俺だ。お前みたいなガキの出る幕じゃねえんだよっ!」
「だからガキじゃなくてカイエンだって言ってるだろ。耳でも悪いのか?」
悪気の無い一言でも、いや悪気の無い一言だからこそ堪忍袋の尾を切ってしまうこともある。
本人にその意図が無いのに挑発のようになってしまったカイエンの言葉を皮切りに、巨漢はカイエンを叩き潰さんと躍りかかった。
空気を引き千切りながら巨漢の拳が繰り出される。頭に血が上っているのか、フェイントの類を混ぜることなくカイエンの顔面に向けて息つく暇もなく放たれる。
霊紋持ちの身体能力により残像が見えそうな程の速度で降り注いだ拳の嵐だったが、その全てが空しく空を切った。
「!?」
動揺が巨漢の顔に出る。
必殺の筈の拳も、当たらなければ意味が無い。そして回避と防御という結果こそ違えど、己の攻撃が完璧に見切られているというその実感は、つい先程まで組手をしていたソウエイから受けた感覚と全くの同一だったからだ。
まさかこの少年が、優勝候補筆頭と目されるソウエイと互角の武を有しているというのか!?
一瞬そんな疑問に囚われた巨漢であったが、すぐにそんな訳がないと自身に言い聞かせると、今度は一撃に賭けるべく力を溜め――
「二人だけで楽しむなんて狡いと思うよ」
唐突に待ったをかけたのは、それまでカイエンと巨漢の戦いを興味深げに観戦していたソウエイであった。
巨漢に向けて素っ気なく告げる。
「ここまで組手に付き合ってくれてありがとう。ここからはカイエン君に相手をしてもらう事にするよ」
「そんなっ、ソウエイさん。こんなどこの馬の骨とも分からない奴に――」
「相手がどこの誰かなんて、実力とは何の関係も無いだろう? 我々武術家にとって最も大事なのは、シンプルに強いか弱いか。それに尽きると思うけどね。まあ、君が予選を勝ち残って本選で僕とぶつかることがあれば、その時はまた相手をしてあげよう」
反論の余地すら残さずそう言い捨てると、ソウエイは期待に満ち満ちた表情でカイエンに向き直った。
「さて、君は僕を楽しませてくれるんだろうね?」
「そいつはこっちの台詞だぜ!」
先手を取ったのはカイエンだ。身を低くして潜り込むように懐へ飛び込むと、霊紋の残光を引き連れたまま、的の大きい胴体へと掌底を放つ。
ソウエイはそれを的確にガードしてみせたが、次の瞬間、その双眸が驚愕と歓喜の色に染まった。
カイエンの掌底が掌底のみでは終わらなかったからだ。防がれると悟ったと同時に腕がしなり、相手を押し込むのではなくガードに用いられたソウエイの腕を跳ね上げたのである。
がら空きの胴体目掛け、カイエンは腕を振り切った勢いを転化させて肘打ちへと繋げる。流れるような連携は吸い込まれるようにソウエイの腹部を抉る――直前に、間一髪のタイミングで引き戻された。
紙一重の間合いの差で、下段から放たれたソウエイの蹴りがカイエンの鼻先を掠め、天に向かってそそり立つ。
あのままカイエンが踏み込んでいれば、肘打ちを食らわせるよりも早く、この蹴りが側頭部に突き刺さっていたに違いない。
「くそっ、足癖の悪い奴だな」
「君の手癖の悪さに比べればかわいいものさ」
両者ともに跳び退り、間合いを置いて向かい合う。悪態をついてこそいるが、互いが互いの技量を認め合い、全力を振るうに足る強敵だと理解し合っていた。
「九鬼顕獄拳、剛鬼の型」
拳を握った両腕を顔と同じ高さまで持ち上げる奇妙な構え。
己の内に宿る鬼の力を自在に引き出すべく、修行の果てにカイエンが辿り着いた九鬼顕獄拳の型の一つである。
その剛力は鋼すら薄紙同然に打ち破ることを可能とする。
カイエンの放つ尋常ならざるプレッシャーはソウエイにも通じたらしく、甘いマスクに求道者の笑みを浮かべると、全身を包む霊紋の輝きが眩しい程に乱舞した。
ソウエイの霊紋に呼応するように、青年の背後に半透明の人型が浮かび上がる。
透き通った水晶か何かで構成されたように見えるこの人型は、その名を霊像という。
第二階梯の霊紋持ちが全力を振るう際、極限にまで活性化された精霊の力が具現化し、常人の目にも映る仮初の姿となるのだ。
互いに本気、このままぶつかり合えば次の瞬間には決着が付く。
だが、勝負の機運が最高潮を迎えるよりも早く、勇敢な、あるいは無謀な常人が両者の間に割って入った。
「ちょ、ちょ、ちょ、と、まって、まってくだ、ください!!」
カイエンに会場の案内をしていた係員である。霊紋持ち同士の戦いに割って入るという無茶をやらかしたため、恐怖のあまり失禁して呂律も回っていない。
それでも決死の覚悟を秘めた瞳で、必死に二人を制止した。
「伺っているのは練習組手までです! これ以上は明日の試合に支障が出ますっ!!」
そう言われれば、とカイエンがまず構えを解く。ソウエイの強さに感化されてはしゃいでしまったが、あくまでこれは組手だった。確かにこれ以上は命のやり取りに直結する。
カイエンが組手を止めたことで気が抜けたのか、ソウエイの霊紋も急速に輝きを失うと、背後に浮かんでいた霊像もその姿を虚空に溶かした。
「いやー、ごめんごめん。つい我を忘れてしまったよ。僕もまだまだ修行が足りないようだ」
「いえ……ご理解いただけたようで何よりです……」
突如としてプレッシャーが消えたことで足元がふらつくが、職業意識というよりも男としての意地からへたり込むことを拒否し、係員は何とか返答を絞り出す。
一方、ソウエイはカイエンに向かい、熱の籠った言葉を投げ掛けた。
「カイエン君だったか、君なら武術祭もきっと勝ち上がって来るだろう。その時は本選の舞台で改めて競い合おうじゃないか。僕はソウエイ。天元武心流に末席に連なるものだ」
「俺は九鬼顕獄拳のカイエンだ。あんた、相当強いな。また今度手合わせしようぜ」
九鬼顕獄拳のカイエンと天元武心流のソウエイ、両者の初顔合わせは、こうして勇敢な係員の勝利で幕を閉じたのだった。
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