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五話
編集中
いつものように八千代は目を覚ました。
目覚めは良好。
身体を起こし外を見やると空が白んでいる。
窓を開け深呼吸をする。
早朝の冷たくて澄んだ空気が八千代はすきだった。
今日は二度目の実践授業がある。昨日何度も板書練習を繰り返し、指導案に何度も目を通した。
一度目の実践授業は集中出来ず上出来とは言えなかった。
今回こそは前回の反省点や改善点を生かし今後に繋げたい。
伸びをすると突然後頭部が痛んだ。
不思議に思い痛んだ箇所に手をやり触れると、打撲し出来た痣をおさえた時のような痛みが走る。
これまでにも自分が気づかぬ内に青痣や切り傷を作っている事があった。
きっと今回もそうだろうと、八千代は気に留めない。
◇