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十一話
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真夜中の地下駐車場に拍手が響く。
八千代が振り返るとそこにはジェイソンがいた。
目が合うとジェイソンは拍手をやめ
「Good evening!」
と明るく挨拶をした。
「…こんばんは」
「こんな時間にこんな所で会うなんて奇遇デスネ!今から何処かへお出掛けですカ?不良デスネー」
「ジェイソン先生すみません。俺、今急いでるんです」
人懐っこく八千代に話しかけるジェイソンの言葉を遮るように早口で言いながらドアハンドルに手を伸ばす。
ヨシノを迎えに行かなければならない。
一分一秒でも早くこの場を発ちたかった。
「ヨシノちゃんを迎えに行くんでショ?」