プライド高いヤツはキモい
「どうしてこうなった…?」
今、海牙の目の前に広がってるのは気絶した生徒の山
とりあえず回想GO!
……………
……………
「ふわ~…おっ…これ制服か?国王…うざっ…とりあえず着替えよ」
今日から学校か…めんどくせぇ
「よし、[転移]」
……………
……………
「おい国王。何故俺の部屋の“中”に制服があるんだごら」
「知らん。さっさとアミルと学校行ってこい」
「………いつか殺す…アミルは…?」
「反逆罪」
「流せよ…アミルは?」
「もうすぐ来る。全く、女は本当に用意がおそ「うるさいです!行きましょう!海牙さん!」
「おっ…おう」
「いってら~」
「じゃあ転移するぞ[転移]」
…………
…………
「はぁ…本当にお父様は…」
「大変そうだな…」
「あんなのが国王だなんて…あ、ここが私たちの通う学校〈ルートム〉です」
「ふーん…変な名前だな。ま、行くか」
「あっまず、校長室に向かって下さい。ついて行きますので」
「分かった」
「着いてきてください」
…………
「ってこっち!?そっちのいかにも学校っぽいのじゃなくてこっちの城みたいなやつ!?」
「えっ…そうですけど…」
「マジかよ…行きたくねえ…」
「有名な学校ですよ?国内最大ですから」
「だろうな…」
「あ、ここですよ」
「ここが校長室?どう見ても図書館じゃん。しかも学校の外だし」
「本が大好きらしいんですよ。さ、入りましょう」
《ガチャ》
ドアを開けると予想通り、そこには大きな空間が広がっていた。そこら中に本棚がありびっしりと本が敷き詰められていた。その空間の中央に大きなテーブルがあり、その四方にソファがある。そこに160センチ程の小柄な男性が座っていた。
「おっ…来たね。私はこの学校の校長のアース・シートーベルだよ。君が海牙君だね?」
「あぁ」
「話は…って王女様…?うわぁっ!さぁさぁさぁお座り下さい!」
「あのっ…落ち着いてください…前にも言いましたよね?学校では王女という肩書きを無くして話して下さいと」
「あっ…ごめんね…アミルちゃん。それで…海牙君…君はギルドランクは?」
「帝」
「えっ?」
「帝だって」
「ちょっと海牙さん!?何言ってるんでるか!?馬鹿ですか!?」
「校長だろ?良いじゃん。しかも、王女がその反応…暫定してるに同じだろ」
「本当…なんだね…君は特異生として特異クラスに入ってもらうよ。」
「えー…貴族とかいっぱい居るだろ?」
「それはSクラスだよ。特異クラスには貴族も居るけど変わった人が多いよ。たぶん楽しいよ」
「へー…良いねぇ。じゃ、それ、入るわ。」
「ん。分かったよ。じゃあ第6棟に行ってもらえるかな?廊下に先生が居るはずだよ。詳しいことはその先生に。」
「分かった。じゃあな」
「…うん。まぁ…気をつけてね」
「何か言ったか?」
「いや!言ってないよ!」
「まぁいいや。じゃ。」
そして海牙とアミルは校長室から出ていった
「ふぅー…これで帝が4人か…この学校おかしいよ…」
……………
……………
「ここが第6棟か…デカイな…」
「第6棟はこれでも一番小さい棟なんですよ」
「ふーん…あ、あれか?」
「ん?おぉ!君、海牙君だよね?」
「ああ」
話しかけてきたのは180センチ程のイケメン。先生というにはすこし違う、男性。親近感を持たせる笑顔。そして服は私服のようだ。
「そうかいそうかい!僕の名前はシーンズ・レイト。特異クラスになったんだね!案内するよ!」
「あっでは、私は行きますね。」
「アミルは特異クラスじゃねぇのか?」
「えぇ…特異クラスだなんて…私には到底無理ですよ。格が違います。」
「へぇ…じゃあな」
「はい、では。」
「さ、行こう!」
……………
……………
「はーい、それじゃあHR始めるよー!…の前に!重大な発表がありまーす!今日、転校生が来てまーす!」
「「「「「……………………………うおおおおおおぉぉ!!」」」」」
「美少女だよね?グフフフ」「絶対に美少女がいい!そして、薔薇色の学園生活を!!」「イケメン来るなイケメン来るなイケメン来るなイケメン来るなイケメン来るな来るな来るな来るな来るな来るな」
「イケメンよねっ?絶対にそうよね!?私、絶対にGETしてやるわよぉ!!」「イケメンイケメンイケメンイケメンイケメンイケメンイケメンイケメンイケメンうふふふふふふふふふふふ」「美少女来るな美少女来るな美少女来るな美少女来るな来るな来るな来るな来るな来るな」
「はーい!一通り終わったところで!転校生、カモーーーン!!」
ガラララという音をたて、海牙が入ると…
「「「「「…………………………………」」」」」
「今日からこのクラスに世話になる加藤海牙です。よろしく」
「「「「「………………………」」」」」
「えっと…じゃあ、あの一番後ろの窓側の席に行ってもらえるかな?」
「…ああ」
「「「「「「ヒソヒソ…ヒソヒソ…」」」」」」
なんだ…?俺なんかしたか?俺が来るまであんなはしゃいでたじゃないか…俺そんな不細工か…?
「えーと、今日は魔武器を錬成して、使い魔を喚び出します。準備しててねー。じゃ!」
そう言ってシーンズは教室から出ていった。
「よっしゃあ!魔武器か!使い魔か!待ってたぜ!」
「うっさいなぁ、それより転校生のとこ見に行こうよ」
「うん!それよ!早く行こ?」
ん?誰か近づいて来たな。良かった…俺話掛けるの苦手だからな
「なぁ、お前、海牙だったよな?俺はゾーカイル・アーツよろしくな!」
「僕はアルトム・ライク。よろしくね」
「私はアデュー・フィム!よろしくね!」
「おっ…おう」
「一つ聞いてもいいかな?」
「ん?良いけど…」
「何をしたの?」
「…?どうゆうことだ?」
「あぁ、質問が悪かったね。海牙は何をしてきたの?」
「意味がわか「おい!そこの人間!」」
「あ?」
「転入早々特異クラスとは生意気だぞ!強いのか?」
「知るか。どっか行け。気持ち悪い。」
「……へっ?……なっ…なんだとぉ!?きっ貴様!!決闘だ!!殺してやる!!」
「ヤってみろよ。オラ!」
ドクン!と、心臓が跳ねる様な感じがし、体から何かが少しだけ無くなったと思うと回りにいた生徒達が次々に倒れていった。どうやら気絶したようだ。
………そして今に至る
「……なんだこれ。なんで皆ちょっといらっときて怒鳴ったら気絶すんの?ドッキリ…?」
「は…ははは…海牙…君が特異クラスに入った理由が少し分かったよ…」
「ん?おぉ、ライクは無事だったか…それより、特異クラスに入んのに理由がいんのか?」
「このクラスはA~Dのクラスに入ると他生徒に害を為しそうな人間を集めたクラスなんだよ」
「ふーん…ライクはなんの理由で?」
「あ、僕?気持ち悪がらないでよ?この体の中に悪魔を封印されたんだよ。」
「へー…色々あるんだな。」
「……え?それだけ?」
「は?何が?」
「普通は気持ち悪がって距離をあけるはずなんだけど…ははは…海牙…か。面白いね!」
「…あ、ああ。で…これどうしよ?」
「そうだね…起こす?」
「そうだな…ん?皆起き始めたな。」
「うっ…ん…?…はっ!加藤海牙!貴様何をした!!答えろ!」
「うっさいだまれ殺すぞ」
「きっ…貴様ぁ!!「はーい!今から錬成室に行きまーす!各自で来てくださいねー。よろしこー」
「ぐぬぬ…絶対に貴様より良い使い魔を召喚してやるからなっ!!」
そう言って無駄にプライドが高い小太りは教室から走り去っていった
「うぜぇ…なぁライク、アイツの名前は?」
「あの小太り?アイツはポーク・ダブだよ。いかにも小太りな名前でしょ?」
「はっはは…ふ…おほん!ポーク…くはは!豚!はっははは!……よし、行くか」
「別に我慢しなくても良いんじゃない?ま、いっか。ほら、アーツ、フィム。行くよ」
「んあ…?…おーう…」
「あれ?ハンバーグは?………おほん。…行こ!」
「あっ…ああ」
そんなやり取りをしながら4人は錬成室に向かった