どうやって解体しましょうか
「どうかしましたか?何か問題でもありましたか?」
「問題はねぇけどよ、まさか一人でブラックベアーを倒すとは思ってもいなかったんだよ。お前、本当に強かったんだな。」
そういえば、頭の中に備わっている知識にはブラックベアーを倒すには、Aランクの冒険者がパーティーで一体倒すことができる魔物でしたね…。一人で倒すにはSランクからじゃないと無理なんでしたね。まあ、私は神になったみたいですし、これくらいはできないとおかしいですよね、うん。
「そうじゃないと、この森に一人で迷子になんてなっていませんよ。それより、このブラックベアーどうしますか?」
「スノウが倒したんだし、スノウが素材とか持っていけばいいと思うよ。スノウが一人で倒したんだしね。持ち運べるようなものはある?ないなら貸すけど。それより、君の実力を疑ってごめんね?」
「いえ、疑うのは当たり前ですよ。仲間を守るためにも必要なことですしね。持ち運びに関しては、無限収納があるので大丈夫です。心配してくれてありがとうございます。」
持ち運びには問題ないんですけどね…。解体をどうするのかという問題があるんですよね。どうしましょうか…。無限収納でどうにかならないものですかね。勝手に解体してくれるとか。そうだったら楽ですし、きれいに解体されると思うんですよね。
「無限収納があるなら大丈夫ね。でも、人前では使わないように気を付けた方がいいわ。使えない人の方が多いもの。無理にパーティーに入れようとする人とか、商人に狙われるようになってしまうわ。アイテムバッグから取り出しているようにみせなさい。いいわね?」
「それもそうですね…。忠告ありがとうございます。これからは気を付けますね。絡まれるなんて、そんな面倒ごとは避けるに限りますからね!」
「わかってくれてよかったわ。私たちはこのことを誰にも言わないから、安心しなさい。一人でいるときも、誰に見られているかわからないから、ちゃんとアイテムバッグを使っているふりをするのよ。」
「はい、気を付けます。」
そんな危ないことがあるなんて考えていませんでした。いちいち絡まれるなんて面倒ですからね。ちゃんとアイテムバッグを使っているように見せかけないとですね。それにしても、やっぱりセレスは優しいですね。面倒なことが起こらないように教えてくれるなんて。それに誰にも教えないと言ってくれるなんて。とりあえずは無限収納に入れてしまいましょう。