初めての魔法
このミスリルを入れる場所を考えないといけませんね。魔法で何とかなりませんかね。空間魔法があるみたいですし、この魔法でアイテムボックスみたいな感じでなんとか…。うん、何とかなりそうですね。
「アイテムボックス」
できましたね、しかも結構簡単に。というか、次に使うときは詠唱もしないでよさそうです。魔力もわかりましたし、今後は無詠唱で魔法を使っていくことにしましょう。とりあえずミスリルをアイテムボックスの中にしまって…これでいいですね。さてと、街に向かっていきましょう。どこに街があるかわかりませんし、探知しながら進んでいくことにしましょうか。
(魔力探知・気配探知)
これでいいですね。知ろうと思えば全て知れますけどそれではつまらないですからね。それに、予想外のことをする人はどこにでもいそうですし。楽しくいきたいですね。
ここまで歩いてきましたが人と会う気配もないですし、日も暮れてきそうなので走りましょう。右側の方に人もいるようですし、右側に向かって走っていきましょう。何かしら情報を持っている人だといいんですけど…。
2分ほど走ってようやく人が見えてきましたね。4人グループの冒険者のようですし、話しかけてみることにしましょう。
「すみませーん。冒険者の方ですか?少し道を聞きたいんですけれど。」
「冒険者であっているが、こんなところで迷子になったのか?結構深部に近いところだぞ?送って行ってもいいんだが、俺達にも仕事があってだな…。どうしたものか。」
結構いい人達そうですね…。こんなところで迷子になっているだなんて普通に怪しいでしょうに、送っていこうとまでしてくれるなんて。とはいえ、確かに道がわからないので送ってもらった方のが確かなんですよね。それに、男女二人ずつのパーティーですし、危険もなさそうですし。それなら…。
「私、結構強い方なんです。なので、あなた達さえよろしければ、その仕事に同行させてください。どうでしょうか。」
「俺はいいけど…お前らはどうだ?強いならこの先進むのに心強いし、どちらにせよ街まで送っていこうと俺は思ってる。だから、お前らの意見を聞きたい。」