ここが異世界ですか
「ここはいったい…」
目が覚めたら、見知らぬ森にいました。ここがアルティマさんに説明された世界なのでしょうか。…きっとそうなのでしょうね。それにちゃんと条件を守ってくれているようですね。知識がしっかりと頭に入っています。…色々と確認していきたいところですが、その前にアルティマさんに連絡を取りましょうかね。
《アルティマさん、聞こえていますよね。なんで私を神にしたのかの説明をお願いしますね。ちなみに無視したら、ここに降りてきてもらいますから。》
《聞こえてるよ、ちゃんと説明する。神にした理由は、その素質があったのと本当は最初から神になる予定だったからだ。お前さんが違う世界に間違って生まれていなかったら、最初から神になる予定だったんだよ。だから、神にしたんだ。それが本来のお前さんだからな。》
そうなんですか…。私は本当は神になる予定だったんですね。それが違う世界で人間として生まれた。だから、こちらの世界に戻ってくるときに、神に戻した。そんな感じですかね。
《理由はわかりました。それで、私はここで何かした方がいいんですか?それとも自由にしていいんですか?》
《自由にしてもらっていいぞ。お前さんがいるだけで世界は活性化していくからな。好きなことして生活してくれ》
《わかりました。また聞きたいことがあったら連絡します。それでは。》
自由にしていいんですね…。そうとくれば、とりあえずは人に会いたいですし、街を目指してこの森を抜けましょう。街に着いたら、冒険者というのがあるそうですから、その冒険者として自由に生きていきましょうかね。
あんなところに光っている石がありますがこれは一体…。鑑定とかできないんでしょうか。できれば楽なんですけど。
【ミスリル】
魔力を通しやすく、魔法も付与しやすい鉱石。鉱石の中では、一番魔力を通しやすい。
ミスリルですか?私の知識だと貴重なものですけど、ここにはたくさんありますね…。とはいえ、全部持っていくのは面倒ですし、ある程度にしておきましょうか。
どこに入れておくか考えていませんでしたね…。