私は一般人ですよ?
初連載です!うまく書けないと思いますが、あたたかく読んでいただけると嬉しいです。
私の名前は藤堂深雪。知らない間に一面真っ白な空間にいます。そう、よく小説とかで出てくるような神様が出てきそうな空間です。色々とわからないことだらけですけど、誰かいないものでしょうか…。
「お!もう来てたのか!遅くなってすまんかったな!」
「どちら様ですか?」
急に人が目の前に現れてきました。いったい誰なんでしょう?それに、待たせたなと言われても、私別にこの方と何の約束もしていませんし、困りました…。
「説明するから一旦落ち着いてもらって大丈夫か?ほら、そこに椅子もあることだしとりあえず座って俺の話を聞いてもらいたい。」
「それは別にいいというか、ありがたいのですが。」
いつの間に椅子なんかあったのでしょうか。最初に周りを確認した時には何もなかったというのに。…気にしてもどうにもなりませんね。まずはこの人の話を聞いてみることにしましょう。
「まずは俺が何者なのか説明しようか。俺はアルティマ。とある世界の観察者だ。まあ、簡単に言うと神的存在と思ってくれればいい。」
「その神様的存在の方が、私に何の用でしょうか。私はいたって平凡な人生を歩んでいた一般市民なんですけれども…」
なんでその神的存在の人が私をこんな空間に呼んだのかは知りませんが、早く元の世界に返してほしいところです。私にだって大切な家族くらいいますしね。
「それで、お前さんがこの空間にいる説明をするとだな、俺たちの世界に来てほしいからなんだ。俺がいる世界には俺のような観察者が、俺以外に3人いる。その3人もお前さんに来てほしいと思っている状態なんだ。」
「なんでそんなことになっているのですか?私、先ほども言ったようにただの一般市民なんですけれど。いたって普通の人間なんですけれど。私にお願いをする理由があるのですよね?」
ないと言ったら許しませんけどね。元の世界に戻してくれるなら許しますけど。
「もちろんあるさ。理由としてはお前さんが本当は俺たちの世界の住人であったこと、そしてお前さんがそっちの世界で死んだからだ。」
「え?死んだ…?私が?なんで…」
家族のことが心配です。私は両親より先に死んでしまったのですか…。
「事故だよ。トラックとぶつかって、そのまま…な。だから、こっちの世界に来てほしいんだ。俺たちの世界はお前さんを必要としているからな。」
「…わかりました。そちらの世界に行くのは構いません。ただし、条件があります。」
「条件?俺たちにできることならさせてもらうさ。その条件について教えてくれ。」
よかった。条件なんて聞かないで勝手に連れて行くこともできたでしょうに、ちゃんと聞いてくれる上に守ってくれるんですね。簡単なことしかお願いしないつもりですが、無理なこともあるでしょうに…。とりあえず、希望だけ言っときましょうか。