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2話.うるうる涙目作戦

「俺はアレックス。ただの旅人さ。たまたま王城の森近くで休んでいたら、突然黒い馬が現れたんだ。よく見たら人を乗せていて、そいつは気絶してるし、慌てて近くの村まで連れてきたんだ。お前、名前は?」



そっか・・・

あたし、森を抜けてすぐに意識を失ったのよね。


いまのアレックスの話からすると、どうやら気絶した主を乗せたままシルヴァンは助けを求めてうろうろと彷徨っていたようだ。

そこをこの人が見つけて助けてくれたのね。


見た感じ、私の身元を知っているようでもないし、本当に善意で助けてくれたみたいだ。



「本当にありがとう。私の名前は・・・ティナ。ティナよ。ところで、その馬は今どこにいるのかしら。私の大切な友達なの。」


するとアレックスは、あぁ、と頷いた。


「その馬なら今はこの宿の隣にある馬小屋で俺の相棒と一緒に休ませてるよ。だいぶ疲れていたようだったし。」

ところでお前はどうしてあそこで気絶していたんだ、なんてことを尋ねられたけれど盗賊に襲われて必死に逃げていたの、とうるうるの涙目光線付きの顔で適当にごまかした。


だって結婚するのが嫌で家出してきました、なんて言えるわけないじゃないの!

話した途端に城に連れ戻されるのがオチだわ。


それに、父様の放った追っ手もきっと私がまだ城からこんなに近い場所に居続けているとは思ってもみないわ。


あぁん、でも油断はできないわ。

父様のことだもの、まだこの辺にも近衛騎士をうろちょろさせてるに違いないわ!



どうすればいいのかしら・・・








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