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17話.国外逃亡


私たちは慌しく宿を発った。

日はすでにだいぶ傾いており、あと数刻で辺りは闇に包まれるだろう。



「本当に、いいのか。」



すでに何度も繰り返された問答。

私は同じように答える。



「いいの。」


そして、きっとこれが最後になる。





ここ、ロゼの街は商業で有名な大きな街である。

同時に、『もっとも国境線の薄い街』とも呼ばれている。

それは、ロゼが国境の街であるというだけでなく、このパルティア王国と隣国シリア=ロマノフ王国、アルザス連邦国の三国が一同に接し、そして商業の活性化をはかるために商人たちが出入りをしやすいよう三国でロゼでの出入国の規制緩和を協定しているというところに由来している。

身元が確かで、自国からの信頼が厚いほどロゼへの出入りは簡単になり、そしてそれは出入国の際に確認される証明書にも星の数の多さで信頼度が人目でわかるように記載されているため、国からのお墨付きをもらった商家や大臣、貴族、官僚、そして、普通はあまり出入国審査所を通るようなことはないので忘れがちになるが、各国の王族、首脳などに与えられている<★★★>のものを提示すれば、ほぼ顔パスで出入りができるようになっている。


 

これから私たちが向かうことになるのは、パルティア王国。

アルザス連邦国へのゲートの周りには、なぜか多くの近衛騎士たちがうろうろとしていたので、突破はむりそうだった。

一方で、国内で他の場所に逃げるということも考えたのだが、他の町や村への道にはすべて近衛騎士が配置されていたのでやむなく諦めた。






――――――――――そして、冒頭にもどる。



「本当にいいのか?」



・・・・・・アレックスってば、しつこい。



「いいの!ほら、早く証明書提示しなさいよ!」



ゲートにたどり着いてまでも、再度確認するアレックス。

そんな彼にいい加減うんざりして、そっけなく証明書の提示を促す。



なぜ、アレックスが証明書を持っているのかって?


それはね、なんと彼、パルティア出身なのだそう。

それで旅の途中に証明書が必要になって、申請していたのですって。


なんて偶然!


そんなわけで、私の家出から発展した国外逃亡はあっさりと成功しそうだった。





・・・・・・が、事態はそんなに甘くはなかったわ。





「見つけたぞ!リチャード様っ!こちらですっ!」



ゲートにたどり着いたことで、気を緩めてしまったのがいけなかったのかしら。


家出の成功を確信した私をあざ笑うかのように、一人の近衛の声が出国ゲート内で響いた。








皆様、大分長い間更新を滞らせてしまって、申し訳ありません。

放置していた訳ではないのですが、今年受験ということで、パソコンを触る時間すら惜しみながら勉学に励んでいます。ですので、これから来春まで、更新はできないと思います。無事終わりましたら、またマイペースに更新を再開させていただきますので、お楽しみくださっている読者のみなさまには大変申し訳ないですが、しばしお待ちくださいませ。

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