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15話.ロゼの街


2日にわたる旅路には何の障害もなかった。

強いて言うならば、延々と同じ風景が続くことでまったく進んでいる気がしなかったことかしら。



それはさて置き。

ようやく、ようやくロゼに着いた。

やっと地平線から逃れられるわー、とそこら辺を駆け回りたい気分なのだけれど、そうするとアレックスが白い目で見そうだ(いや、静かに離れていくかもしれない)から、とりあえず心の中に留めておく。



ロゼの街には思ったより早く着いて、今はまだ陽が少し西に傾き始めた頃だ。

ロゼの街に着いて早々、今晩泊まる宿をとり、アレックスはそのままどこか行ってしまった。

夕飯までには戻ると言っていたのだけれど、どこに行ったのかしら。


そんなわけで私は今手持ち無沙汰で、宿の部屋でぼけーっと街の様子を眺めている。

別に街に下りてもよかったのだけれど、アレックスがいないとなんだかすべてが色褪せたように見えてしまって、結局部屋の中にとどまることにした。



「それにしても。なんだか騒がしいわね。」



そうなのだ。

街に入ってすぐに気がついたことなのだが、なんだか街全体が騒がしいのだ。

実際にうるさいというわけではない。

街には活気があり、とてもにぎわっているが、どこか違和感がある。

それが『騒がしい』の原因なのだろう。

街全体がざわざわとしていて落ち着きがない。



「・・・あら?」


ふと、窓の外を見ていて気がついた。

近衛騎士がいるわ。

どうして?

近衛騎士団は王直属の騎士団めったに王都を出て地方に赴くことはないのに。


 ――――――・・・まさかっ!?



ある考えが頭を過ぎり、急いで階下へ降りる。

はぁはぁと切れる息を落ち着かせながら、宿の給士に話しかけた。


「こんにちは。今日はなんだか騒がしいわね。近衛騎士が来ているみたいだけれど、何かあったの?」


すると、その給士は少し声をひそめてこう言った。


「なんでも王女様が行方不明になられたようで。それで騎士団の方々が探しに来られているみたいですよ。街では王女様は誘拐されたのではないか、ともっぱらの噂になっております。ただ、王女さまはご存知のとおり姿絵を好んでいらっしゃらないでしょう?様々な地方を歩き渡っている商人はともかく、ロゼの民は王都での式典などで遠くから王女様を拝見したことのある者がいるかどうか。ですので、騎士団での捜索は難航しているようですね。」


なんということ!

父様の追っ手がもうこんなところまで来ているなんて!


どうしましょう!

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