ギルド職員Aとして
「リクは就職どうするだ?」
「うーん、やっぱりギルド職員だな。安定しているし」
「リクらしいな」
「そうか」
「コウは、王国騎士?」
「ああ、この前学園長の推薦を貰った」
「よかったじゃん!」
「でもなー・・・」
「なんか不満でも?俺からしたら」
王国騎士隊に入隊できるなんて、羨ましい。
俺がジトーとコウをみているとあわてた口調で訂正する。
「違う違う、お前が思っているようなことじゃない。実力試験で入隊したかった、それだけだ。推薦だとなめられるからな」
「あーなるほど」
コウのいうとおり、学園長の推薦で入隊するときは試験がない。
だから実力試験で入隊した奴になめられる。
しかし、推薦だからなめられるからといって推薦を蹴るわけにはいかない。
推薦できるイコール王国騎士になれる実力があると認められているということ。
学園長からも王国騎士長からも。
それほど、コウは強いということ。
コウが特別強いわけではない。
この俺たちの学年が例年になく強すぎるということ。
俺は、一般的な能力しかないが・・・隠しているわけでもない。
「リク、何話してるの?」
「ん?」
そこにいたのは、エルフのルイナだった。
「就職先について」
「キキタクナイ」
「現実逃避をするな」とコウがいう。
「うー」
ルイナが頭を抱えてしゃがみ込む。
「でも、魔法省の技術研究所に誘われているって聞いたぞ」
お、そうなのか。
ルイナは頭が良いからな。
誘いを受けるのも頷ける。
「それはそうだけど・・・」
「何がいやなことでも?」
「好き勝手に実験ができない」
「「・・・」」
このエルフの娘はこの国を壊すのだろうか。
この前だって、学校の結界が歪むほどの実験の失敗をしたにも拘わらず反省の色が見られない。
「実験バカ」とコウ。
「この脳筋」とルイナ。
「あはは、面白いことになってるね」
「いつも通りじゃない?」
「そうそう」
「リクも大変だね~こんな人たちに囲まれて」
「おまえがいうな、ディーナ」
「僕がいつリクに迷惑をかけた」
「あれは、2年前・・・」
「それはもう時効!」と頬を赤らめながら怒るディーナ。
「あー、あれか」「懐かしすぎる(笑)」
アリシュとヒュームが反応する。
「もう!忘れてよ!」
「ディーナの勘違い事件は、良い思い出のひとつ」
「もー、サイカも忘れて!」
俺のこの学園生活は、最高だった。
そして、俺は王立のギルド職員に就職することができた。




