表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS召喚幼女は屈さない  作者: 二兎凛
4/4

四種の装備

あけましておめでとうございます。

本日から連載再開します。

お正月もずっと仕事だったため書き溜めが無いので投稿ペースはあまり良くないかもしれませんが2日に一回を目指していきますのでよろしくお願いします。

-夏織視点-

「んっ・・・」

私はふと目が覚めた。

というか何故私は眠っていたのかしら?


ただ、気になるのは妙に気持ちがいいことで、まるで高級な枕を使って寝ているかのような心地よさを感じるわ。

あの真実の睡眠のあれね。


「・・・ぱいー、せーんぱーい!」

るかくんの声が聴こえる。

夢でもるかくんの事考えてるとか私も相当にアレかもしれないわね。


「んー?るかくんすきー」

夢だと思い込んでいる私はるかくんについ好きだなんて言ってしまった。

どうせ夢だろうし、ついでに抱きついちゃってもいいわよね?

夢でくらい、存分に愛でさせてもらうわ。

キス・・・とかしたらどんな反応するのかしら?


-流華視点-


先輩(せんぱい)ー?先輩(せーんぱーい)ー?」

先輩が意識が戻ってきたようなので僕の膝の上で寝ている先輩に声をかけました。


「んー?るかくんすきー」

いきなりそう言いながら先輩は僕に抱きついて来ました。


ただ体格差のせいで僕が押し倒される形になっています。


「あぁーやっぱりるかくんはさいこぉよぉねぇ・・・」

先輩は口が回っていない状況で更に僕の事を褒めてきます。

状況がうまく掴めていません。

情報量が多すぎます。


「せんぱ、いぃ!?」

おもむろに先輩は僕にキスをしてこようとこちらへ顔を近付けてきます。


「うへへぇ・・・るかくんとちゅー・・・」

いつもの先輩と違います!

一体何が起きているんでしょうか!?


先輩(せんぱい)・・・」

僕は覚悟を決めて先輩に身を任せます。


「あ?」

先輩の目に光が戻ってきました。

それと同時に先輩の顔が真っ赤に染まりました。


「せ、先輩(せんぱい)、やっと()()めたんですね?」


「うぁ・・・ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

先輩の顔真っ赤です、まるで林檎のように真っ赤です。

「大丈夫だった!?るかくん!?怪我してない!?あああああ私ったらなんて事を・・・!」


「ぼ、(ぼく)大丈夫(だいじょうぶ)ですよ!」

ちょっと残念だったなぁ、なんて思ったりしましたが、不本意なキスは良くないですし、気不味くなるのも嫌なので結果よかったと思いましょう。


「そ、そう?ならよかったわ・・・」

「(寝ぼけたフリしてそのままキスしちゃったほうがよかったかしら・・・)」


先輩(せんぱい)?何か言いましたか?」


「き、気のせいよ?」


「ならいいんですけど・・・」


「そ、それで他の二人は起きてるのかしら?」


「「じー・・・」」

クレア先輩と絵美先輩がじーっと夏織先輩を見つめていました。


「ま、まさか?」


「「後でじっくりと?」」


「わ、分かってるわよ・・・」

一体何があるのでしょうか?

僕、気になります。


「そういえば、さっき兵士(へいし)さんがそこに(よっ)つの装備(そうび)()いていったんです、それを()てば自分(じぶん)(ちから)がどういうものなのか()かるはずだって()ってましたよ?」

僕はなんとも言えない空気を変えるために先輩達の意識を別の物に向ける事にしました。


「それがここに置いてあるやつって事?」


「そうですね、(なん)でも先代(せんだい)勇者(ゆうしゃ)使(つか)っていたそうです、そんなに(なが)(こと)使(つか)って(こわ)れないって(すご)いですねぇ。」

絵美先輩が聞き返してきたので僕も聞いた部分を説明します。


「先代って事はそれも私たちみたいに地球から来たのかな?」


「あり得るわね、むしろそうなんじゃないかしら?」


流石(さすが)先代(せんだい)がどういった(ひと)たちなのかまでは()いていないですけど、とりあえず適当(てきとう)()ってみますか?」


「そうね、るかくん持ってみたいものあるかしら?」


「やっぱり、(けん)ですね!」


「ふふ、じゃあ持ってみたらどうかしら?」


「それじゃあ、いきます!」

僕は無骨な剣を手に取ってみました。


そしてその剣を手に取った瞬間剣が一瞬眩しく輝き、光が収まったかと思ったら無骨な剣が透き通った水晶のような剣に変わっていました。

それに力が湧いてくるように感じます。


「「「「綺麗な剣・・・」」」」


「あれ?るかくんの髪色、変わってない?」

クレア先輩が僕を見ながらそう言いました。


「あれ?本当だ?」


「流石異世界、不思議ね。」


鏡を見せてもらうと透明感を感じられるホワイトシルバーに髪色が変化していました。


「ふわぁ・・・綺麗(きれい)・・・」

思わず自分の姿に見惚れてしまいました。

剣を鞘に戻すと姿は元に戻りました。

これまた不思議です。


「じゃあ次は私、魔法使いっぽいしこの杖持たせてもらうね?」

全員絵美先輩を見ながら頷きました。


「よーし!」

絵美先輩が杖を持つとポンッと音がして絵美先輩の周りに煙が上がってきました。


煙が晴れたと思えばそこには魔女帽子のような帽子を被り、可愛らしい衣装に身を包んだ絵美先輩が立っていました。


「ええっ?私は変身しちゃうタイプなの!?しかもフリフリすぎて私には似合わないような?」

自信がなさそうに絵美先輩は言いますが、似合っていると思います。


絵美(えみ)先輩(せんぱい)似合(にあ)ってますよ!」


「そ、そうかな?えへへ・・・」

恥ずかしそうにしている仕草も可愛らしく見えるのはちょっと狡いと思います。


「次は私が行くね?」

クレア先輩が残ってい装備の一つ、ロッドを手に取りました。


無骨な見た目のロッドは一瞬輝いたかと思うと、綺麗な薄いピンク色の大きな大きな宝石が先端についたロッドに変化していました。


「うーん、私のは地味だねー。」


「でもその先端の宝石結構綺麗じゃない?」

「私もそう思うー、ただ思ったより宝石大きすぎない.....?」


「まるで殴れ、と言わんばかりね。」


「えっと私一応治療系魔法使えるみたいなんだけど、ちゃんと守ってよね!?」


「多分、その役目は私になりそうね。」

最後に残った盾を夏織先輩が持ち上げると

宙に何枚かの盾のようなものが現れました。


「役割、完全に決まったようね?」


先輩(せんぱい)王様(おうさま)報告(ほうこく)した(ほう)がいいんじゃないですか?」

僕がそう言うと夏織先輩は部屋の外にいたメイドに国王へ繋ぐように手配してくれた。

メイドさんはそのまま着いてきてくれればいいとの事で、僕等は再び王様と面会する事になりました。


面白い、続きが気になると思って頂ければブクマや評価よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ