第26話 スキル
「スノー様?スノー様!どうしたんですか!しっかりして下さい!」
ミーアが私の体を揺する。ミーア達には何も見えていない、だから言える事。
「どうしたにゃ?」
「ううん、何でもないよ、ただ悔しいと思って」
「スノちゃんはすごいにゃ、普通の人は私達に近寄ってこないんだにゃ、さっきの人みたいに」
二人はきっとレーテの元にいなければ、奴隷と言われて蔑まれていただろう。だからスノーはすごいのだ、あの目をしないし、それどころか憧れの眼差しで見られるスノーが。
ここは危ない、たとえ見えていなくとも万が一があったら嫌だ。
「この勢いで、冒険者ギルドに入ろう」
「勢い?あっ、なるほど、そうですね行きましょう」
勢いというのはただ言ってみただけ、その意味に瞬時に気付く。
二人が階段を登り扉に触れ、ギルドの中に入っていく、その中で私は、立ち止まりリーテの方に振り返る。
「ありがとう、でもリーテやり過ぎだよ」
「ごめん、気が立っていた」
たったそれだけの会話だったが、二人にとっては十分すぎる会話だった。
冒険者ギルドに入ると、ほとんどの人からジロジロ見られる。珍しいのだろう、小さい女の子が冒険者ギルドに来るのは。
「あの冒険者になりたいんですけど」
そう言うと後ろからひそひそと話し声が聞こえる。私は、それを無視して話をする。
「冒険者ですね、分かりました、では測定するので測定器に手を乗せてください」
受付の人は、石版みたいな物を持ってきてそう言った。
「えっと、これに手を乗せるの?」
「はい、お願いします」
チトがやりたいと言うので、最初はチトが測ることになった。
ランク A
種族 猫族
魔術
火 風のみ使用可能
剣術
剣のみ使用可能
という結果になった。が良く分からない、火と風だけ使えるのは強いのかが全く分からない。
「す、すげえ、2属性の魔術が使えるなんて」
しかし、後ろの人達的には、強いらしい。
チトが終わり、ミーアの番になった。緊張しながら手を置く。
ランク AA
種族 猫族
魔術
火 水 雷 風 地が使用可能
剣術
使用不可
これは後ろの人達の声を聞かなくても分かる、おそらく天才と呼ばれる部類なのだろう。
「ぜ、全属性だと!それにさっきの猫と言いランクが高すぎる」
テーブルをバンと叩き、驚いている。やっぱりだ。
「次はスノー様の番ですよ、きっとすごい結果が出ます!」
ミーアからのプレッシャーを背中でひしひしと感じながら手を置いた。
ランク 測定不能
ん?あれおかしいな、測定不能って、何?
種族 ????
人間とすら書かれないんだけど、どういう事何だろ?
魔術
火 水 雷 風 地 光 闇が使用可能
あれ?これも5種類が最大なんじゃ・・・
剣術
剣のみ使用可能
良かった〜、これは普通だった。
スキル
神殺し 魔女の加護 物理攻撃反射 魔術反射・・・・
「これは、すごいです!スキルもありますよこれ」
ミーアが私の手を握りぶんぶんと振っている。
「スキルって何?」
「スキルですか、そうですね〜、その人限定で持っている魔術とは違った、個性ですかね」
ついでなので、スキルについてリーテにも聞いてみたところ、どうやらスキルは特殊な物らしい、スキルを持っている人は1万年に一人と少ない。しかし私の場合、生まれ持ってスキル所有していた訳ではない、どうやらリーテのくれた、このネックレスの力ということらしい。
種類が?だった事についても聞いてみたがそれは分からないと言っていた。全属性の魔術についてもネックレスの力らしい。




