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第24話 大食い

野菜を、大量に貰ったので今夜の食事は宿の自分の部屋で食べる事になってしまった。

「美味しくない、全然美味しくないよこれ!」

食べるもののほとんどが苦いので素直な感想を言ってしまった。

「まぁ、仕方ないじゃないですか、スノー様がいっぱい貰ってしまったのですから」

こっちを見て嫌味のように言ってくる。

「た、確かにさー、貰ったのは確かだけど、あれは仕方なかったというかね」

分かっていた、自分のせいでこうなっているのは。この街に来てからというもの何故かいろんな人から物を沢山貰う。お金や野菜どうして貰えるかは分からない。この街に来たのも昨日だ、そんな私達にどうしてここまでしてくれるのだろう。

「にゃ?ふにゃにゃ?にゃにゃにゃ〜」

食べ物を口に含みながらチトが喋る。ちなみにチト的にこれ、とっても美味しいと言っているらしい。

「こら、お姉ちゃん駄目です、スノー様の前で」

呆れるミーアを尻目に更に野菜を口に入れている。

「す、すごい、良くそんなに食べられるね」

「にゃ?ふにゃにゃ〜、にゃーにゃにゃにゃ」

チト的に、えっ?普通だよ〜、スノーも食べれば分かると言っている。


野菜だけの夕食は嫌だったけどチトの面白い一面を見れて少し嬉しかった。それに明日からの冒険者としての活動を前に緊張していたけど、チトのお陰でほぐれ、気持ちが高鳴るのを感じる。

「美味しかったにゃ〜」

「あ、あれだけあった野菜を全部食べてしまうなんて、お姉ちゃんは大食いです」

「ま、まぁでも、良かったよ、これで明日はまともな食事ができるし」

「あれだけあれば、食事にお金を使う必要が無かったのに」

私は美味しくない野菜が無くなって嬉しいのだが、どうやらミーアはそうではないらしい。


「き、今日はもう寝よ?明日も早いし」

「・・・えぇ、そうですね、私も少々疲れてしまいました」

ミーアはあくびをして、ベットに入る。

「あっ、照明消さないと」

「駄目です!照明は」

急に起き上がり大声で言った。

「えっ?どうして、そういえば昨日も消してなかったけど」

「お姉ちゃんがうるさくなるので、消さないようにしてるのです」

それを言われてはっとなる。チトが野営している時結構うるさかった。

「なるほど〜、それで」

「えぇ、周りの人に迷惑になりますし、起きたら居なくなっていたなんて事になったら面倒です」

つらつらと姉の悪口を言っていて、案外人って見かけによらないと思うのだった。


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