第15話 街
少女達一行は数時間掛けて街にたどり着いた。
「わぁ、すごい、あれ何かな、あれも」
スノーはあちこちにある飾りを指差し、目を輝かせる。
村から出たことの無い少女にはすべてが新鮮だった。お洒落な格好をした人や沢山の馬車それらが行き来し、見ているだけでワクワクしてしまう。
「スノー様、また迷子になる可能性もありますので、手を」
「う、それは、つ次は無いと思うよ」
目を逸し、弁明する。
「そんな事より、早く行こ?」
「えぇ、分かりました」「おー、行こうにゃ!」
そしてスノーを先頭に街を歩いていく、歩けば歩くほどに、真新しい物や骨董品を売る商人など好奇心を揺さぶられ、チトが走り出しそうな所をミーアが掴み、捕獲している。
「あの!これ・・・買いませんか?」
その途中でスノーと同じくらいの身長の子が駆け寄って、石を売ってきた。
「石でこれって、だいぶボッタクリなのでは?」
ミーアは睨みつけ、質問する。
「い、いえ、この石はただの石ではなく・・・」
「それ、ただの石よ、つまらない言い訳ね」
ミノタウロスの時と同じ、声が頭に響く。
「リーテ?どうして分かるの?」
「私に嘘は通用しないからかな」
「へぇ〜、凄いね!どんな手品を使ったの?」
「手品って、私はマジシャンじゃないわよ」
ため息をつき、リーテは簡単に説明してくれた。
どうやら、リーテは心を見破る力があるらしい。人は自分の心までは騙せない、だから分かると言っている。
「まぁ、これで手品じゃないって分かったでしょ」
「う、うん、何となく」
話が突発的で、いまいち理解が出来ない。
「分かってないでしょ!でも良いわ、変な事があったら私を呼びなさい、いつでも行くから」
リーテの声はすっと消えていった。リーテに言われて、ただの石という事は分かったけど、目の前の少女見て、少し前の自分を重ねがけ、少しでも少女が楽になればとそう思い買う。
「良かったのかにゃ?私にはただの石にしか見えにゃいし」
石をまじまじと見て、首を傾げている。
「良いんだよ、これを買うことであの子は今日生きられるんだから」
「スノー様、あなたは優しすぎますよ」
人気が多い場所を少し外れ、宿を探すために聞き込みをしているとスノーは不思議な雰囲気の男の子に出会った。この男の子からはリーテと同じ雰囲気がした。
「ん?どうしたんだ、お前?」
「えっと、宿がどこにあるか知らない?」
恥ずかしい気持ちをぐっと堪える。
「あ〜、宿か、となるとあそこかな」
独り言を言い、指を口添えて考え事をする。
「あそこ?どこなの?」
「こっちだ」
男の子はそう言って、その場所まで案内してくれた。




