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97話

旅立ってから、俺は毎日アイリスとヨセリアさんを抱え、テール荒野を走った。

そうして毎日走る事5日。遂に俺達はセントメイルに到着したのだった。


「着いたな」

俺は王の力を解いて、刀を消す。

「こんなに早く着くなんて……」

「改めて難波君のすごさが分かったわ」

「そんな事より、行こうぜ」

俺はそう言って、歩き出した。

それに2人もついて来る。

先ずはあそこだな。

俺は目的地を決め、そこへ向かった。


「ねえ、難波君」

「どうした?」

「ここって、国の偉い人達がいる所じゃなかったかしら?」

「ああ、そうだ」

そう、俺達が来たのはこの国の偉い人達がいる建物だ。

「……何でこんな所に来たの?」

「それはもちろん乗り込むためだ」

「……本気?」

「ああ、本気だ」

「え、そんな事して大丈夫なの?」

「大丈夫だって。2人はここにいてくれ。俺が行くから」

そう言って、俺は建物内に侵入するため、走りだした。

「あ!」

「もう、難波君ったら。ねえ、彼ってあんな人だったの?」

「うーん、まあ、いつもあんな感じかな」

「はあ……あんたも大変ね」

「あはは……」

そうして、2人はその場に留まる事にしたのだった。


俺は建物の中に入った。

建物内部では沢山の人がいた。

「あの、どうされました?」

受付の人が話しかけてくる。

「あの、国家代表に会わせていただけませんか?」

「アポは取られていますか?」

「いえ、取っていません。ですが、難波レイという名前をお伝えしてくだされば、国家代表は分かると思うんですが」

俺がそう言うと、受付の人は困った表情になる。

「……少々お待ちください」

そう言って、受付の人はどこかへ行ってしまった。

俺は待つ間、周りを見る。

全然強そうなやつがいないな……

警備員もそんなに強そうじゃない。恐らく、テロや反抗勢力といったものがないから、こんな感じなんだろうな。

「難波様」

そこで、さっきの受付の人が戻って来た。

「国家代表が上の階でお待ちです。どうぞ」

そう言って、中へ通される。

「ありがとうございます」

俺はお礼を言って中に入った。

さて、行くか。

俺は気を引き締めて、国家代表の所へ向かった。


コンコンコン。

「はい」

「難波レイです」

「どうぞ」

俺はドアを開けて中に入る。

「失礼します」

「いやあ、久しぶりだね」

「はい、お久しぶりです」

「それで、態々ここに来たのはこの前の国家戦士の件についてかい?」

「はい」

「そうか。それでは、受ける気になったんだね」

国家代表は嬉しそうに言う。

しかし……

「いえ、俺は国家戦士になる気はありませんよ」

俺がそう言うと、国家代表は驚いたようだ。

「え……君は国家戦士になる気はないと言うのかい?」

「ええ、そうですよ」

「それはどうしてだい?君の実力なら、とても高い給料を貰えて一生楽しく暮らせるのに」

一生楽しく暮らすねえ……

「それは、魔族を犠牲にする事で成り立つんですよね?」

俺はそう言う。

「それはそうだろう。魔族は倒さないといけないんだからな」

「成る程。それなら、魔族と協力してるあなたも倒さないといけませんね」

俺がそう言うと……

「……何を言ってるんだ?」

国家代表は白を切る。

「もう知ってるんですよ。あなたが潜入捜査をしている魔族と手を組んでるってね」

「だから、何の事だと言ってるんだ!」

国家代表は怒鳴る。

「おや、どうして怒るんですか?事実でしょう?」

俺はそう言って、鞄から紙束を取り出す。

「これ、その魔族から押収したものです」

そう言って紙束を見せると、国家代表は驚き……

「おい!誰か、こいつを捕まえろ!」

そう叫んだ。

バン!

すると、ドアを開けて国家戦士が5人入って来る。

「大人しくしろ!」

随分と手荒だなあ……仕方ない……

「リベレイト」

俺は刀を出す。

「抵抗する気か!」

「遠慮はいらん、やれ!」

そうして、国家戦士が俺に向かって来る。

遅えんだよ!

俺は一瞬で1人の国家戦士の懐に入る。

そして刀を鞘から抜いて、そのまま斬る。

「ぐあっ!」

しかしまだ倒れない。

流石に国家戦士に選ばれるだけはあるな。

俺はそう思いつつ、隣の国家戦士を斬りつける。

だが、そいつも倒れない。

その間に、他の3人が攻撃を仕掛けてきた。

俺はそれを避ける。

しかし部屋が狭いため、あまり動けない。

ここは一旦外に出るか。

俺はそう思い、国家代表の横を通り抜けて、窓を壊して飛び降りる。

「お、おい!あいつ、窓から飛び降りたぞ!」

「見ろ、やつは生きてる!」

「追え!」

そんな声が上から聞こえてくる。

俺はそのまま走って庭に来た。

さて、ここで待つか。

俺はそのまま国家戦士が来るのを待つ。

そして少しすると、国家戦士達がやって来た。

お、人数が増えてるな。

数えると、20人程に増えていた。

「見つけたぞ!」

「捕まえろ!」

そうして、俺の所に向かって来る。

数が多いな……こうなったら、試しに使ってみるか……

俺は走って国家戦士から距離を取り、呪文を唱える。


「我、手にするは魔王の力」


「闇を纏い、光を飲み込む」


「我が魂、その力を使い」


「暗く深い闇の深淵へと葬り去る」


「サタン・ソウル・ドライブ!」


その瞬間、俺の体を闇が覆う。

「な、何だ!?」

「どうなってんだ!?」

国家戦士達は驚いている。

そして闇が晴れていくと……

俺は黒い光を纏い、黒色のマントを羽織っていた。刀も黒く染まっている。

「な、何だあいつ!?」

「急にどうしたんだ!?」

俺はそんな声を聞きつつ……

やるか。

国家戦士に向かって走り出した。

「く、来るぞ!?」

「構うな、やれ!」

国家戦士も俺に向かって来る。

「おおお!」

国家戦士の1人が銃で俺を撃つ。

しかし……

「……効かねえよ」

「何だと!?」

俺は今魔王の力によって、普段よりも防御力が上がっている。

だから、今の俺にその程度の攻撃は効かない。

「はっ!」

「うああ!」

「ぐあっ!」

「かはっ!」

俺はそのまま走り、国家戦士を次々と倒していく。

「や、やれえ!」

「無理だ!」

「攻撃が効かねえ!」

相手も攻撃をするが、俺には効かない。

一気に行くか。

俺は残った10人の国家戦士に向かって、縦横無尽に走る。

そうして俺は国家戦士に接近して、一気に斬りつける。

「心証流奥剣ー吹雪」

「ぐうあ!」

そのまま走り回り1人、また1人と斬る。

そうして、国家戦士を全員倒した。

さて、行くか。

俺はそのまま走り出した。


「おい」

「な、なんでお前がここに!?」

俺が向かったのは、国家代表がいる部屋だった。

それまでに色々な人がいたが、全員無視してここに来た。

「お前はうちの国家戦士達に追われているはずだ!」

「全員倒したさ。あの程度じゃあ、俺の敵じゃない」

俺がそう言うと、国家戦士は驚いて声も出ないようだ。

「さあ、俺と一緒に来てもらうぞ」

俺がそう言うと、国家代表は逃げようとする。

「誰が逃がすか」

俺は一瞬で国家代表の前に移動する。

「なっ!?」

「面倒だ、寝てろ」

俺はそう言って、国家代表の腹に蹴りを入れる。

「ぐはっ!」

そうして、国家代表は気絶した。

俺は国家代表を担ぎ、そのまま部屋を出たのだった。


俺は一気に建物内を駆け抜けて、外に出る。

中では大変な騒ぎになっているが、知った事じゃない。

そうして、俺はアイリスとヨセリアさんのいる所に戻って来た。

「アイリス、ヨセリアさん」

「レイ!?」

「え、何でその格好なの!?あとその人って、国家代表じゃないの!?」

「まあ色々あったんだよ。それより、今から家に帰ろう」

そう言うと、俺は魔王化を解く。

「え!?」

「一体、何がどうなってるの!?」

「それは走りながら説明する。今は走ろう」

俺はそう言って走り出す。

「あ、ちょっと待って!」

「もう、何なの!」

2人も走り出した。

こうして俺達は、今はアイリスだけが学園から借りている家に帰るため、走り出したのだった。

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