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200話

俺は二刀流の構えを取る。

「もう2本目を使うのかい?」

「ええ。さっきので神藤先輩に勝つには、刀1本では厳しいと思ったんで」

「そうか……それなら、今度はこちらから行かせてもらうよ!」

神藤先輩がそう言った瞬間、一気にこちらに向かって走って来た。

そして俺を槍の間合いに捉えると、すぐに突きを放ってくる。

俺はそれを刀で弾いていく。

だが、神藤先輩の槍はすぐに俺に向かってくるので、全く気を抜けない。

神藤先輩が槍で攻撃をして、それを俺が弾くといった時間が少し続き……

「……っ!」

「うおお!」

俺は一瞬、神藤先輩が槍を引き戻した時に攻撃をする。

神藤先輩は俺の攻撃を槍で防ぐが……

「まだだ!」

俺は右手に持った刀で、神藤先輩の腹を斬りつけようとする。

「くっ!」

しかし、神藤先輩はそれを後ろに飛ぶ事で避ける。

俺はそのまま神藤先輩を追いかけ、2本の刀でラッシュを仕掛ける。

「うおおおおお!」

「ぐっ!」

俺は舞うように刀を振り回し、神藤先輩を追い込んでいく。

そして次第に、俺達はステージの端へとやって来た。

すると……

「ふっ!」

「えっ」

俺の攻撃が槍で上手く往なされ、その瞬間に俺と神藤先輩の位置が入れ替わる。

やばい!

立ち位置が入れ替わった事により、俺はステージから落ちる危険性が出てきた。

この学園のルールでは、ステージから落ちたら負けとなる。

そのため、絶対に落ちるわけにはいかないのだが……

「ふっ!はっ!」

「くうっ!」

俺はどんどん追い込まれていく。

槍を棒のような感じで扱う事で、近距離でも俺の二刀流に対応してくる。

しかもそれだけでなく、槍で俺の事を押してくる。

恐らく、俺をステージから落とそうとしているのだろう。

このままじゃ危険だ!

俺はそう思った瞬間、その場で真上に飛んだ。

「!?」

神藤先輩が一瞬俺を見失うが、すぐに上にいる俺を見つける。

だが、その間に俺の左手に持った刀の切先は神藤先輩の方を向けていたので、一気に落下した。

すると、俺の攻撃に対して神藤先輩は槍で防御するが……

「はああ!」

俺は右手に持った刀で、神藤先輩の左肩を刺しにいく。

「心証流秘剣ー雫・双剣」

「ぐっ!」

少し浅かったが、神藤先輩にダメージを与える事は出来た。

俺は攻撃が終わると、神藤先輩の槍を蹴ってステージ中央へと飛んだ。

そして着地し、神藤先輩の方を向く。

神藤先輩はその場で片膝をついていた。

「……やるね。流石だよ」

そう言って立ち上がる神藤先輩。

「ありがとうございます」

俺はそう言いつつ、体勢を立て直す。

「さて……それじゃあ、僕も本気で行くよ!」

「っ!」

その瞬間、すごいプレッシャーが俺を襲った。

何てプレッシャーだ!

俺の顎から汗がステージへと落ちる。

その瞬間だった。

神藤先輩が俺に接近するため走り出した。

10メートルはあった距離が一瞬で縮まった。

速い!

俺はすぐに攻撃に備えるが……

「はっ!ふっ!はっ!」

一気に槍での三連撃を放ってくる。

それはほぼ同時に放たれているように見える程だ。

「ぐおお!」

俺はそれを何とか刀で弾く。

「はあああ!」

しかしすぐに槍での攻撃をしてくるので、防戦一方になってしまう。

その間にも、どんどん俺に槍での攻撃を放ってくる。

しかも突きだけでなく、俺の体を槍で叩きつけるといった攻撃までしてくる。

俺はそのどちらの攻撃かを瞬時に見分けないといけない。

すごく神経を使う攻防が続く中、遂に……

「ぐはっ!」

俺の腹に槍が刺さった。

何とか俺はその場で倒れる事なく、次の攻撃を刀で弾く。

そしてそのまま後ろに向かって走り出す。

ランプは青のままだが、あのままだといずれ負ける。

そのため俺は一旦距離を取ろうとしたのだが……

「はああ!」

後ろから追いかけて来て、槍での攻撃をしてくる神藤先輩。

俺はそれを躱しつつ何とか距離を取ろうとするのだが、神藤先輩はずっとついて来る。

ステージ上ではどう頑張っても振り切れないと思い、俺はそのまま反転。

そして神藤先輩を迎え撃つ格好となる。

「はああ!」

そんな俺に、神藤先輩は迷わず突きを放ってくるので、俺は両腕を広げて左の刀、右の刀と順に槍に当てていく。

「心証流秘剣ー響・双剣」

「ぐあああああ!」

その瞬間、神藤先輩は槍を落としはしなかったが、その場で膝をつき、右腕を抑えている。

今だ!

俺は終わらせるべく、神藤先輩に対して上段から刀を振り下ろした。

「っ!」

しかし、神藤先輩は後ろに飛んで俺の攻撃を躱す。

そして槍を左手に持ち替えた。

「……流石に今のは効いたよ。まさか僕の腕を痺れさすなんてね」

「そうでもしないと勝てそうにありませんでしたから」

「ははっ、すごいよ。君は本当に強い」

「ありがとうございます」

俺がそう言うと、神藤先輩が槍を持つ左腕を後ろに引いた。

「僕は次の一撃で決めに行く。だから、君も本気を出してくれ……まだ何かあるんだろ?」

「……何の事ですか?」

「分かるんだよ。君はまだ何か隠してる。もっと強くなれるはずだ」

……確かにそうだ……だけど、こんな場面で使うようなものじゃ……

「見せてくれ」

神藤先輩にそう言われる。

……仕方ない。

「分かりました。卒業祝いって事で、特別ですよ」

俺はそう言うと、呪文を唱える。


「我、手にするは王の力」


「光を纏い、闇を照らす」


「我が魂、その力を持って」


「光り輝く未来を切り拓く」


「キング・ソウル・ドライブ!」


その瞬間、俺の体を光が包む。

やがて光が止むと、俺は金色の光を纏い、金色のマントを羽織っていた。

そして、刀も金色になっていた。

「……それは……」

「王化……俺の切り札ですよ」

俺はそう言うと左手の刀を前に出し、右手は右肩に置いて刀を担ぐような感じで構える。

「さあ、次で決めましょう」

俺がそう言うと、神藤先輩も慌てて構える。

「……本当にすごいよ……今までこんなプレッシャーを感じた事はない」

「そうですか……俺にとっても、今まで会った中で神藤先輩はかなり強い部類ですよ」

「そっか……それじゃあ」

「「参る!」」

その瞬間、俺達は一気に駆け出した。

「はああああああああああ!」

高速で突き出される槍。

それに対して、俺は槍に左の刀をぶつける。

そうする事で槍が弾かれ、神藤先輩が一瞬無防備になる。

俺はその隙を逃さず、右の刀で一気に斬りつける。

「心証流奥剣ー紫電・双剣」

「かはっ!」

俺の攻撃は決まり、神藤先輩はその場に倒れた。

先生がこちらにやって来て、神藤先輩を起こす。

ランプは赤になっていた。

「この対戦、難波君の勝ちです!」

その瞬間、観客席が湧く。

俺は王化を解き、ソウル・ウェポンも消すとその場に座り込んだ。

危なかった……正直、さっきの一撃は王化した俺の刀と同じくらいのスピードだった。

俺は神藤先輩の方を向く。

「……マジで神藤先輩強すぎ」

俺は気を失っている神藤先輩にそう言ったのだった。

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