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104話

俺はギルドからマックスさんとカレンさんが営む宿であるミセリスに戻る。

ガチャッ。

「いらっしゃいって、レイか」

「戻って来たのね」

受付の所にいたマックスさんとカレンさんがそう言って、こちらに来た。

「はい。早速ギルドに入って、ダンジョンに行って来ました」

「そうか。ダンジョンは危険だって聞くからな、絶対死ぬんじゃねえぞ」

「分かってますよ」

俺はそうマックスさんに言う。

「それで、ここに戻って来たって事は今日も泊まるのよね?」

「はい、お願いできますか?」

「もちろんよ。お代もいらないからね」

「え、それは流石に悪いですよ」

「いいのよ。あなたがギルドに入ったお祝いよ」

「そうだ、遠慮せずに泊まっていけって」

2人はそう言ってくれる。

俺は折角なので、それに甘える事にした。

「すみません。それじゃあ、よろしくお願いします」

俺はそう言って頭を下げた。

「ええ。部屋は昨日と同じでいいわね?」

「はい」

「それじゃあ、部屋で待ってて。ご飯が出来たら呼ぶわね」

「ありがとうございます」

俺はそう言って、部屋へ行くために階段を上る。

そして部屋の前まで来ると、ドアを開けて中に入る。

そのままベッドの上に寝転んだ。

「はあ……それにしても、やっぱゴブリンじゃあ相手にならないよな……」

俺は物足りなさを感じていた。折角だから、もっと強いモンスターと戦いたい。

もっと強くならないとな……

俺はそう思い、明日からもっと深く潜ろうと思ったのだった。


次の日。

俺は早速ダンジョンへと向かっていた。

「あ、そうだ」

俺は今鞄を持っていない。このままだと、魔晶石を集める事が出来ない。

そのため、俺はここに来た時に訪れた、お店が沢山並ぶ通りに行く事にした。

そうして歩いて行くと、通りに着いた。

相変わらず沢山の人がいて、とても賑わっている。

「鞄屋はどこだ?」

俺は鞄が売っている店を探して回る。

すると……

「あった、ここだ」

やっと鞄が置いてある店に到着した。

中へ入ると、沢山鞄が売ってある。

「いらっしゃい。何かお探しですか?」

店員さんが話しかけてきた。

「あの、600円で買える鞄ってありますか?」

手持ちが600円しかないので、店員さんに聞く。

「それでしたら、こちらに安売りしている商品がありますよ」

そう言われて、俺はそちらに行く。

そこには、確かに安売りされている鞄が沢山あった。

「ここは流行遅れや、少し傷みのある商品を置いているコーナーです」

成る程、それで安いのか。

俺は1つ1つ手に取って見てみる。大体のものが安いと言っても、1000円を超えている。

そんな中で、500円の鞄があった。

その鞄は黒色で、斜めがけの鞄だった。

これはいいな。少し小さいが、仕方ないだろう。

「すみません、これにします」

「ありがとうございます」

俺は店員さんに500円を渡し、そのまま店を出た。

「よし、これで昨日よりは魔晶石を集められるな」

俺は早速鞄を身につけて、そのままダンジョンへと向かったのだった。


俺がダンジョンの入口に行くと、昨日のギルド職員の男性とは別の男性がいた。

「あの、ダンジョンに行きたいんですが」

「それなら、ギルドカードを提示してください」

俺はギルドカードを取り出し、男性に見せる。

「確認しました。それでは、どうぞ」

俺はそう言われ、ドアを開けて中へ入る。

そしてそこには、昨日も見たダンジョンの入口があった。

「よし、行こう」

俺は気合を入れて、ダンジョンの入口へと入って行った。


そのままダンジョンの中へ入り、1階層へと到着した。

そのまま進むと、ゴブリンが出て来た。

「マテリアライズ」

ブワッ!

俺は刀を出し、鞘から抜く。

「ギャア!」

こちらに気づいたゴブリンは、俺に襲いかかって来た。

「はっ」

「ギャアッ!」

俺は刀を振るい、ゴブリンを倒す。

すると、ゴブリンは消滅し、そこには魔晶石が残っていた。

「ゴブリンの魔晶石だと、100円の価値なんだよなあ」

俺はそう言いつつ、魔晶石を回収する。

そのまま進むと、やはりゴブリンばかりが出て来た。

俺はゴブリンを次々と倒し、そのまま進む。

すると……

「ここは」

そこには下に続くと思われる少し狭い通路があった。

「ここを下に行くと、2階層かな」

俺は早速、通路を進む。

そして、通路を抜けると……

「ここが2階層か」

2階層に到着した。2階層は1階層よりも少し広かった。

「行くか」

俺は通路を進むと、モンスターが現れた。

それは、スライムだった。

「キュパア」

「ええ……」

何か思ってた鳴き声と違う……俺は『スラッ』とか『スラア』とかだと思ってたんだけどな……

「まあいいや。やるか」

俺はそのまま走って、スライムを斬りつける。

「キュパア!」

そのままスライムは倒れ、消滅すると魔晶石が現れた。

「弱っ!?」

びっくりする程弱い。何の抵抗もせずに死んでいった。

「……これは、期待できないなあ」

俺は魔晶石を拾い、そう言う。

スライムの魔晶石は、ゴブリンのものよりも少し大きかった。

「何でゴブリンのやつより大きいんだよ……」

俺は一応、魔晶石を鞄にしまう。

「……気を取り直して行くか」

俺はそのまま先へ進む。

すると……

「「「「「キュパア」」」」」

5体のスライムが出て来た。

お、これは……

俺は少し期待する。もしかすると、合体して強くなるかもしれないと思ったからだ。

「よし、行くぞ」

俺は早速手前にいたスライムを攻撃する。

「キュパア!」

そのまま倒した。

「はっ」

「キュパア!」

2体目も倒した。

「ふっ」

「キュパア!」

3体目も倒した。

「えっ?」

「キュパア!」

4体目も倒した。

「ちょっと待てえ!」

「キュパア!」

5体目も倒した。

「結局何もないのかよ!?」

俺はその場でそう叫んでしまった。

だって、何かあると思うじゃん。5体も一緒にいたら合体すると思うじゃん。

「くそっ!俺の期待を返せよ!」

俺は思わず、そう叫んでしまった。


そんな事があったが、俺は気を取り直して先へ進む。

「キュパア」

「何もないんだろ!」

俺は出て来たスライムを倒す。

「もういいよ。スライムには何も期待しない」

俺はそう心に誓い、歩き出す。

すると……

「お、ここで2階層も終わりか」

俺の前に、3階層へと続いているのであろう少し狭い通路が現れた。

俺はその通路を進み、3階層へと向かう。

さて、どんなモンスターがいるのか……

俺は先程のスライムのような、期待はずれのモンスターではない事を信じて、3階層を進むのだった。

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