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102話

コンコンコン。

「レイ、ご飯が出来たわよ」

ドアがノックされ、カレンさんがそう言ってくる。

「分かりました。今行きます」

俺は立ち上がり、ドアの所まで行きドアを開ける。

ドアの前にはカレンさんがいた。

「さあ、行きましょう」

そう言うカレンさんについて行き、階段を下りて1階へ行く。

「こっちよ」

そう言って、受付の横にあるドアを開ける。

するとそこは通路になっていて、左側は壁で右側に部屋が2つある。

「こっちが私達の寝室で、あっちがキッチンとダイニングよ」

そう言って、カレンさんはキッチンとダイニングがあると言う方へ向かう。

俺もその後をついて行く。

そして、部屋に入ると……

「おお、やっと来たな」

マックスさんが椅子に座って待っていた。そしてテーブルの上には、豪華な料理が並んでいた。

「すみません、お待たせして。それにしても、すごいですね」

「まあ、今日はいつもより豪華なのは確かね」

「これ、全部カレンさんが作ったんですか?」

「ええ、そうよ」

カレンさんは少し自慢気だ。

「いやー、レイが来てくれたおかげで、今日は美味そうな料理が沢山だ」

「何よ、いつもは美味しくないの?」

「い、いやあ、そんな事は言ってないだろ」

マックスさんは不用意な発言をしたため、カレンさんに睨まれる事になった。

「ま、まあまあ。ほら、冷めないうちに食べましょう」

「……そうね」

何とか無理矢理その場を収める。

「マックスさん、そういう発言は控えた方がいいですよ」

「そ、そうだな。これからは気をつけるよ」

俺がこっそり言うと、マックスさんもそう言う。

「何してるの、早く食べるわよ」

「はい」

俺は椅子に座る。

「いただきます」

俺はそう言って、フォークを手に取って食べ始める。

「美味い!」

「でしょ。どんどん食べてね」

「はい!」

俺はその後も言われた通り沢山食べたのだった。


「ふう。沢山食い過ぎたな」

カレンさんの料理が美味かったから、つい食べ過ぎてしまった。

俺は食べ終えると、カレンさんと皿洗いをしてから部屋に戻って休んでいる。

「明日はギルドに行かないとな」

先ずはギルドに入らないとな。


次の日。

俺はカレンさんが作ってくれた朝食を食べ終え、今からギルドへと向かう。

そこで、マックスさんとカレンさんが見送りのため、家の前まで来てくれた。

「これ、ギルドの場所が書いてあるから持って行って」

カレンさんは俺に1枚の紙を渡してくれた。

そこには、ここからギルドまでの道が書いてあった。

「助かります、ありがとうございます」

「いいのよ。それより、頑張ってね」

「応援してるからな」

2人はそう言ってくれる。

「はい。それじゃあ、いってきます」

そうして、俺はギルドへ向かって歩き出したのだった。


俺はカレンさんが書いてくれた地図通りに進むと、やがて大きな建物が見えてきた。

「あれか」

俺はそのまま建物の方へと向かう。

そして、建物の入り口の前まで来た。

「ここだな」

看板にも、『ギルド』と書いてあった。

俺は入口のドアを開け、中へ入る。

「おー」

そこは、漫画やゲームに出てくるような場所だった。

周りには強そうな人が沢山いて、奥に受付があり、その横には掲示板があって張り紙をしてある。

俺は先ずは奥の受付へと向かった。

「こんにちは。初めての方ですか?」

受付にいたのは、綺麗な女性だった。

「はい、ここで仕事をしたくて来たんですが」

「それなら、先ずはソウル・リベレイターかどうかの確認をさせていただきます。それから冒険者登録をしていただいてから、その後ギルドで仕事をするに当たって説明しますね」

「分かりました。リベレイト」

ブンッ!

俺は刀を出す。

「え!?透明な剣!?」

「ちょっと特殊ななもので」

俺はそう言うと、受付の女性それ以上聞いてこなかった。

「……分かりました。それでは、ソウル・リベレイターである事の確認が取れましたので、こちらの書類をよく読んでいただいて、よろしければこちらの方に必要事項をご記入ください」

「はい」

冒険者か、本当に漫画やゲームの世界みたいだな。

俺は少しわくわくしながら書類を読み、そして必要事項の欄に名前と年齢を書く。

「あ、この住所の欄なんですけど、実は今宿に泊まっている状況でして……」

「それでしたら、宿泊施設の名前をご記入ください。また、宿泊施設を変えられたり、家を買ったりした場合はこちらまでご報告いただきますようお願いします」

「分かりました」

俺は住所の欄に『ミセリス』と書いた。

「記入が終わりました」

俺は書類を提出する。

「はい、ありがとうございます。それではご説明の方をさせていただきますね」

「お願いします」

「先ず最初に自己紹介からいたします。私、セリア・ローデンと申します。これから先、難波様の担当をさせていただきます」

「よろしくお願いします」

「はい。それでは、ここでの仕事の仕方をお伝えしますね。ここでのお仕事は、ダンジョンでのモンスター討伐、及びダンジョンのクリアです。報酬はダンジョンのモンスターを倒すと得られる魔晶石を換金する事で得られます。魔晶石には倒したモンスターの強さによって大きさが変わってきますので、より強いモンスターを倒せばそれだけ報酬も多く得られます。ですが、当然強いモンスターを倒すとなると、それだけ危険度が増します。ですので、最初は弱いスライムやゴブリンを倒す事から始めてください」

成る程、その辺りも特に変わったところもなく、普通だな。

「あの、ダンジョンをクリアした場合、報酬はどのくらいになりますか?」

俺がそう聞くと……

「え!?ダンジョンのクリアなんてとてもじゃないですが、出来ませんよ!」

そう言われてしまう。

「え、でもさっきダンジョンのクリアも仕事だって言ってませんでした?」

「確かに言いましたけど、それはほぼ不可能だと言われています」

「え、どうしてですか?」

「ダンジョンには、数百年前から多くの人が行っています。ですが、今まで誰もクリアした事がないんですよ。ダンジョンの階層は100層だと予想されているのですが、今まで辿り着けた階層は56階層が最高です。それも、史上最強と言われたパーティーが長年かけてそこまでしか辿り着けなかったんです。恐らく、これからもダンジョンはクリアされる事はないだろうと言われています」

そうなのか……それだけ、ダンジョンってのは強いモンスターがいて、危険だらけって事か。

「分かりました。ありがとうございます」

「いえ。それでは、説明を続けさせていただきますね。初心者の方は、ダンジョンでモンスターとの戦闘について、指導員についてもらって指導を受ける事もできます。これについてはどうされますか?」

指導員か……必要ないかな。

「いえ、必要ないです」

「え、本当にいいんですか!?」

ローデンさんは、すごく驚いてそう聞いてくる。

「ええ、必要ないです」

「殆どの方は、最初は指導員についてもらって、そこから強くなっていくんですが……」

「大丈夫です」

俺がそう言うと、ローデンさんは諦めたように肩を落とす。

「そうですか……呉々も気をつけてくださいね」

「ええ」

「それでは、こちらが難波様のギルドカードになります」

そうして、俺は自分の名前が書いてあるカードを渡された。

「これは身分証にもなりますので、紛失されないようお気をつけくださいね」

「はい」

「ご説明はここまでとなりますが、ご不明な点やご理解いただけなかった点などはございますか?」

「ダンジョンはどこにあるんですか?」

「ここから北に500メートル程行った所に、ダンジョンの入口があるので、そちらから行けます。その際、ギルド職員が立っていると思うので、その方にギルドカードを見せてください」

「分かりました」

「他にはございますか?」

「いえ、大丈夫です」

「ありがとうございます。それでは、お手続き及びご説明はこれで終了させていただきます。また、質問などございましたら、私の方に申してください。魔晶石の換金なども私が担当いたしますので」

「分かりました。ありがとうございます」

「はい。それでは、頑張ってくださいね」

そうして、俺は早速ギルドを出て、ダンジョンの方へと向かったのだった。

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