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冒険譚:ダンジョンズ:  作者: 深宮マサ
第1章 冒険のスタート
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第1章1-6 冒険の始まり:再スタート


「グオオオゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・」

レインの最後の一撃を受けて、デフュロスは力尽きた。

そして、落下しながら光の塵となって消えた。


「ふう。終わった」

レインはほっとして一息ついた。

その後、バルガが近寄ってきた。


「レイン。大丈夫だったのか?それにしてもあの短時間で何があった?」

「すまん。俺にもよくわからん。思い出そうとすると頭の中にもやがかかったようで

 思い出せないんだ」


「まあ、そんな事より、助かった。ありがとう」

「そんなんじゃねぇよ・・・。たまたま運が良くて助かっただけだ」

自分でも何があったのか上手く思い出せない。


「ところでハウンドの試験はいいのか?」

唐突にバルガが聞いてきた。


・・・・・・やべ、忘れてた。


「まずい。さっぱり忘れてたぁぁ!てかもう日が暮れかかってるじゃねぇか!」

レインは狼狽える。


「終わった。人生の大きな第一歩だったのに。見事にこけたな」

「まあ、町に行けばどうにかなるさ」

バルガが慰めている。

「おっちゃん~。他人事と思って無責任なこと言うのやめろよ」

「おお、すまん」

「明日からどう生きればいいんだよぉ~」


そんなやり取りが繰り返されているうちに、王国ゼルクの港が見えてきた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


王国ゼルク。

人口50万人を誇る大陸の中でも大きな国。

ハウンドも多く存在しており、日々ダンジョンの攻略が行われている。

港付近には大きな街が広がっており、商業、工業ともに盛んだ。

港街の中心部には大きな建物がある。

これがギルドだ。

ギルドでは日々ハウンドが集い、ダンジョン攻略に向け、作戦を

立てたり、依頼を受けたりしている。

ギルドでは、ハウンドの試験も行っている。


レインは港街に到着した。

「おっちゃん。ありがとな。じゃあギルドに急いで行ってくる」

「おう。頑張れよ」

レインとバルガは短く言葉を交わした。


「急げ!間に合わねぇ!」

レインは全速力で駆け出した。

人混みを掻き分けて進んで行く。


走り始めて約5分後、あと少しでギルドに着くところまで来た。

「あと少し!」


ギルドは目の前だ。

そして、やっとギルドに着くことができた。

「ふう。やっと着いた。

 ええっと、受付は・・・」


レインは辺りを見回した。

左の少し奥に行った所に受付はあった。

「あった。あれか」


受付はいくつかあり、その一つで自分と同じくらいの年の少女が

受付の人と何やら話している。

そんな事は無視して、目的を果たすため、受付に向かった。


「すみませーん」

そう言うと、すぐに返事が帰ってきた。

「はい、どうされました?」


受付にいたのは20代位の女性だった。

―――結構若いな。

そう考えつつ、言葉を続ける。


「新人ハウンドの試験やってますか?」

「とても申し上げにくいのですが、先ほど最後の試験が終わったところです」


―――え?


そして、言葉を発したとき誰かと自分の言葉が重なった。


「「し、試験終わったんですか!?」」




いかがでしたか?

やっと物語が始まったような気がします。

これからもよろしくお願いいたします。

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