第2章3-1 依頼
投稿遅れてすいません
初心者向けのダンジョンが閉鎖されてから、一週間ほどが過ぎた。
レイン、クレア、シオン、アンネローゼはギルドへ来ていた。
ダンジョンが閉鎖されたとはいえ、騒ぎになったのはほんの2、3日だ。
今はもうすでに騒ぎは収まっている。
4人は依頼を受けるために、ギルドへ来たのだ。
この一週間で、4人がダンジョンで負った傷はほぼ完治していた。
4人は掲示板の前に立って、依頼を探した。
そして、レインの目に一つの依頼がとまった。
「これなんか良さそうじゃないか?」
レインの見せた依頼は小型肉食竜のエネミーの討伐だった。
依頼書によると、そのエネミーを20体討伐すれば依頼の達成らしい。
「お、それいいな。俺たちでもクリア出来そうだ」
「私もそれが良いと思います」
「私もです」
3人から了解が得られたところで、レインは依頼書を持って、受付へ向かった。
―――数分後。
依頼の受付が完了したレインが戻ってきた。
「今から出発しようと思うんだが、皆準備は大丈夫か?」
レインが尋ねた。
「「「準備オーケー」」」
シオン、クレア、アンネローゼの声が重なった。
「それじゃ、出発しよう」
レインが声をかけるとともに、4人はギルドを出発した。
――――――――――――――――――――――――――――――
4人は依頼の場所へと到着した。
依頼はダンジョンとは異なり、転移門を使っての移動が出来ない。
そのため、レインたちは馬車の席を買って依頼の場所へ移動した。
着いた場所は草原が一面に広がっていた。
柔らかな心地よい風が吹いている。
「気持ちいいな」
レインが背伸びをした。
「なんだか眠くなってきそうですね」
アンネローゼがあくびをしながら言った。
「さっさと終わらせてゆっくりしていこうぜ」
シオンが提案した。
「いいね、私賛成」
クレアが頷いた。
この場所に着いたときには、クレアはすでに戦いの時の口調に変わっていた。
3人はまだこのクレアの変化に慣れないでいた。
「じゃ、行くか」
レインが言った。
そして、4人は草原を進んだ。
――――――――――――――――――――――――――――――
少し歩いたところで、シオンは双眼鏡を取り出した。
その双眼鏡を覗いて、辺りを確認した。
そして、少し奥の方にエネミーが走っているのを発見した。
「エネミーを見つけた。多分あれが今回の標的だと思う。
とりあえずあそこの岩に隠れよう」
シオンが少し奥にある岩を指差した。
「「「了解」」」
4人は素早く岩の近くに移動した。
そしてそこで息を潜めた。
そしてまたシオンが双眼鏡を覗いた。
エネミーの姿を確認する為だ。
「羽は、ないな。体はそれほど大きくない。
走るスピードは速いな」
シオンは視認出来た情報を伝えた。
「何匹くらいいるんだ?」
レインが尋ねた。
「見えてる分だとざっと10匹くらいだな」
シオンは双眼鏡をしまいながら答えた。
「よし、奇襲をかけて一気に仕留める。
なるべく全て倒そう。仲間を呼ばれると厄介だ」
レインが言った。
「「「オーケー」」」
シオン、クレア、アンネローゼはレインの意見に同意した。
それぞれ準備は整ったようだ。
「それじゃ、行くぞ!」
レインの掛け声で4人は駆け出した。
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