第2章2-14 再会→帰還
シェイドドレイクとの戦いを終えたレインとシオンは出現した道の続きを歩いていた。
「あいつら大丈夫かなぁ」
シオンがポツリと言葉をこぼした。
あいつらとはアンネローゼとクレアの事である。
「あの二人なら大丈夫だと思うぞ。
もうこの近くにいたりし、て?」
レインとシオンがちょうど少し広くなった道に差し掛かったところで、
誰かと目が合った。
「「「「あ、いた!!」」」」
4人は同時に声を上げた。
4人は呆気なく再会を果たしたのであった。
―――――――――――――――――――――――――――
「まさかこんなにすぐに会えるとは思ってなかったです」
アンネローゼが言った。
「同感だ」
レインは肩をすくめた。
「アンネローゼ、その傷は大丈夫なのか?」
シオンがアンネローゼの横腹の傷を見て言った。
「うん、もう大丈夫です」
「そうか、大丈夫ならいいんだ」
アンネローゼとシオンは笑顔で言葉を交わした。
「そういえば、そっちの方はどうだったんだ?」
レインが言った。
そして、クレアとアンネローゼは何かを取り出した。
それは、クレアたちが倒した狼のエネミーのコアだった。
「見てのとおり、無事に突破したよ。
狼のエネミーがボスだったんだよ。
その時のアンネローゼ、スゴかったんだよ!」
クレアが自慢気に言った。
「そ、そんなことないですよ。
クレアの魔法も凄かったですよ」
アンネローゼは照れくさそうに言った。
「ところでそっちはどうだったの?」
クレアがレインに尋ねた。
「こっちも上手く突破出来た。
ボスはシェイドドレイクっていうドラゴンだった」
レインはシェイドドレイクのコアを見せて言った。
「その時のレインの力がスゴかったんだよな。
レイン、あの力って何なんだ?」
シオンが不思議そうに言った。
「俺にもよく分からないな。
なんか特定の時だけ発動するみたいなんだよ」
レインも不思議そうに答えた。
「何はともあれ、無事に会えて良かった。
お疲れ様でした!!」
レインが言った。
「「「お疲れ様でしたー!!」」」
4人はそれぞれの拳を合わせた。
そして、レインが言った。
「一旦街に戻ろう。コンディションを整えてからもう一度挑戦しよう」
「私もそれがいいと思う」
クレアが同意した。
「私もです」「俺もだ」
満場一致により、レイン一行はダンジョンから撤退を決断した。
帰り道。
シオンが気づいた事を述べた。
「俺たち、第1階層は比較的楽に攻略出来ただろ?
それにしても第2階層は少し難しすぎなかったか?
ここは初心者向けのダンジョンだ。
この難易度の上がり方は不自然だと思う」
「確かに、エネミーの大量討伐までは楽に行けたのに
ボスが明らかに強すぎたように思えたな。
気のせいかもしれないけど」
レインも自分の意見を述べた。
そうこうしているうちに、レインたちはゼルクの街までたどり着いた。
近いうちにまた投稿します。
また読んでいただけると嬉しいです。




